Fragrance(香りを楽しむ)


◆いわゆる高級香水

フランス製、イタリア製、アメリカ製・・・海外旅行のお土産に、また彼女へのプレゼントに、いい香水を買ったりもらったりする機会は増えているようだが、イギリス製の香水は、前に挙げた国の製品に比べてネームバリューはなぜか今一つ。

でもあります、あります! 伝統と格式ではひけをとらない名店が。なかでも老舗のペンハリゴンズPenhaligon'sと、フローリスFlorisが特に有名。

イギリスの香水の最大の特徴を求めるとすれば、フランスが何種類もの香料を組み合わせて表現(たとえばサンローランの「パリ」という香水は200類以上の香料を使用)するのに対して、イギリスはシンプルな花の香りそのものを前面に押し出した香水が少なくないという点ではないだろうか。たとえば「ブルーベル」や「ラヴェンダー」「ヴァイオレット」といったような。それぞれに国民性が出ていて面白い。

Penhaligon's
41 Wellington St. WC2 London (
最寄駅はCovent Garden)

Floris
89 Jermyn St. SE1 London (
最寄駅はPiccadilly Circus)

ペンハリゴンズもフローリスもリバティ内にも売り場がある。

◆気軽に楽しむ香り

Woods of WindsorTailor of LondonCrabtree & Evelyn・・・

このあたりはもうずいぶん前から日本にも輸入されているので、手にした方も多いのではないだろうか。 オードトワレからボディ・シャンプー、石鹸、ドローワーライナー(たんすのひきだしの底などに敷いておく香りを染み込ませた紙)、バスキューブやバスオイル(ともに入浴剤の一種)、ポプリなど、好みの香りで身の回りをコーディネイトできるようになっている。 普段の生活の中に取り入れて楽しむと素敵。

以前、スコットランドのあるホテルに泊まった時は「Tailor of London」のアメニティ・グッズが洒落たカゴに入ってバス・ルームに置かれていた。 パッケージの美しい植物画と香り高いシャンプーやコンディショナーは長時間のフライトの疲れを吹き飛ばしてくれた。

Boots」や「The Body Shop」などでシャンプーやボディ・ソープを買って旅行中に使えば、リラックスした夜を過ごせると思う。B&Bにはアメニティ・グッズを置いていないところのほうが多いし・・・

*「Boots」はUK版マツモトキヨシ? とにかくあちこちで支店を見掛ける。1999年7月末原宿に日本第一号店がオープン。

◆アロマテラピー関係

アロマテラピーの本場、イギリスでは「ニールズ・ヤード」や「カルペパー・ハウス」などの専門店も数多くある。 目的に応じていろいろな種類のオイルやエッセンスが売られている。

大きく分けて、頭をすっきりさせて元気になるのはベルガモット、ジャスミン、反対に気持ちをゆったり落ち着けるためにはラヴェンダーなどが良いといわれている。 ベビーオイルなどに混ぜてマッサージに用いたり、バスタブに1、2滴たらしたり、アロマポットを使って部屋に薫らせたり・・・

杏里の往年のヒット曲「オリビアを聞きながら」には「ジャスミンティーは眠気誘う香り」という歌詞があったが、実はジャスミンは眠気を誘うどころか頭を覚醒させる香りだそうだ。 中華料理の後にジャスミンティーを飲むとすっきりするように・・・


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