イギリスの銀器にはホールマークが刻印されているので、見方が分かれば産地や作られた年が分かるので面白い
スタンダードマーク(Standard Mark)
純度刻印:当該商品がスターリングシルバー(.925銀)である場合にのみ刻印される。1544年からは横向きのライオン(Lion Passant:ライオン・パサント)が用いられている。
アセイマーク(Assay Mark)
産地刻印。どのアセイ・オフィスで検定を受けたかを示す刻印。 シェフィールドが王冠(現在は薔薇)、バーミンガムは錨、ロンドンは豹頭、エディンバラは城など
デイト・レター(Date Letter)
年号刻印:製品が検査を受けた年号を表すアルファベット。A、B、C・・・と順番になっており、一巡するとまたAから始めるのだが、 枠の形や字体、大文字・小文字等により区別できる。
メーカーズ・マーク(Maker's Mark)
製造した職人や工房を識別するためのマーク
デューティー・マーク(Duty Mark)
銀器に税金が課せられていた時期(1784-1890)には、納税済みの銀器に君主の顔が刻印されていた。ジョージ三世の時代に起こったアメリカ独立戦争の戦費調達のために課税したのが始まり。
その他
EPNS (Eletro/Electric Plated Nickel Silverの略)というマークは、銀メッキのこと。スターリングシルバーではない。
1797年 ロンドン製 |
1818年
シェフィールド 王冠のアセイ・マークが上下逆になっている。1815-1820年の間はこのように王冠が上下逆になっていたとか。真ん中にあるのがデューティー・マーク |
ホールマークの見方が分かる本が一冊手元にあると便利。私のもっているのはこれ。コンパクトにまとまっているので、旅行に持っていくのにぴったりのサイズ。
English Silver Hall-Marks
Judith Banister (編集)
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