UK雑記帖

Teddy Bear 〜人生最初のお友達〜


 

イギリスのベアは、有名なシュタイフ社に代表されるドイツ製のテディ・ベアに比べると足が太くて短い。イギリスの人気番組「Mr.ビーン」にも、主人公の愛用の手足の短いテディ・ベアがしばしば登場するが、やはり手足の短いタイプのものである。

彼は旅行の準備をする際、小さいトランクに無理やり持ち物を詰めるために、長ズボンをはさみで切って半ズボンにしてしまったり、歯ブラシの柄を折ったりして工夫するのだが、そんなにパッキングに苦労しているのにもかかわらず、お気に入りのテディ・ベアはしっかり連れて行くのである。(かさを減らすために手足をはさみで切ってしまおうかと悩むところがまた可笑しい。)

Mr ビーンだけでなく、「くまのプーさん」のクリストファー・ロビン、イーヴリン・ウォーの小説「Brideshead Revisited(邦題ブライズヘッドふたたび)」など、イギリスではテディ・ベアは男の子のおもちゃという例が多い。 手足がもげても、毛がはげても、修理を重ねて大人になっても長く大事につきあっていく。 今日もイギリス中の玩具店で「人生最初のお友達」候補のベアたちが、子供たちに出会えるのを待っているのだ。

 


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