私たちが泊まったB&Bは一階が喫茶店になっている小さなところだった。トイレもお風呂も共同だったが、泊まり客は私たちだけだったので、気兼ねなく使えた。お風呂はイギリスらしく、床がじゅうたんでシャワーカーテンもなくひろびろしている。 湿気がないからできることだ。部屋のポットで湯を沸かして紅茶を飲み、旅の疲れを癒す。
翌朝はうんと早起きして、あるものを持ってそうっと宿を抜け出す。日本から持ってきた小さな伸縮式の釣竿と昨日のます用の餌だ。彼は川の中にますが泳いでいるのを見つけたときからお手合わせしたくて仕方なかったらしい。えさを針につけて投入、するとますの大群がえさを求め狂ったように川面に集まって暴れ出してしまった。
魚より釣り人のほうが多い日本の川でスレてしまった魚とは違って、こっちの魚は何の疑いもなく食いついてくる。釣り上げた魚は丁寧に針を抜いてまた逃がしてやり、その後は竿をしまって残りのえさを投げてますがばしゃばしゃ暴れるのを見ながら川縁を散歩する。
宿に戻ると朝食の時間。B&Bの朝はボリュームあるEnglish Breeeakfastで始まる。オレンジジュース、ミルク、シリアル(コーンフレークやミューズリー)、カリカリの薄切りトースト、何種類ものジャム、ベーコン、ソーセージ、焼きトマト、焼きマッシュルーム、卵料理(目玉焼き/スクランブル/ポーチド・エッグなど)、紅茶。 かつてサマセット・モームが「イギリスで美味しい食事をとりたいと思ったら、朝食を3回にすればいい」と言ったように、美味しくて量もたっぷり。しっかり食べれば昼食を抜いてもいいくらいである。
月曜日のバイブリーは昨日の賑わいがうそのように静まり返っている。きくと、Cirencester行きのバスが朝出ているそうなのでそれに乗ることにした。やはりこのあたりを回るには車が不可欠である。念のために国際免許も取っておいたので、Cirencesterに行けばレンタカーが借りられるだろう。
Data on Bibury (as of July, 1996)
Bibury Trout Farm
1902年に作られたこの国で最も古いトラウト・ファームのひとつ。別料金で釣竿も貸してくれる。 パテや薫製などのトラウト製品やおみやげも売っているギフト・ショップも併設。
Adults £1.90 Children 90p
場所:バイブリーの中心部The Swan Hotel 向かい(B4425沿い)
TEL : 01285 740215観光施設:
Arlington Row and Mill
St. Mary's ChurchPub :
The Catherine Wheel有名なホテル :
The Swan Hotel
Bibry Court Hotel(土屋守氏の著書にも登場)その他B&Bもいくつかある。
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