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5日目

T.E.ロレンスが晩年を過ごしたクラウズヒル

 "アラビアのロレンス"ことT.E.ロレンスが晩年を過ごした家。ロレンスはこの近くにあるボビントンキャンプに勤務していた時に1923年からこの家を借り始め、1925年に購入した。1935年に軍を除隊した数週間後にオートバイ運転中の事故で帰らぬ人となった。クラウズヒルはその翌年ロレンスの弟によってナショナルトラストに寄贈され、生前ロレンスが暮らしていた状態のままに保存されている。長年の間訪ねてみたいと思っていた場所だったのだ。

クラウズヒルは小さな看板を見逃すと通り過ぎてしまいそうなひっそりした道から入ってゆく。1階の書斎にはロレンスに関する写真が多数掲示されており、壁の棚には多数の書籍が収められている。

小さな小さな家で、狭い階段を昇って2階に行く際に身長162cmの私でもうっかり頭をぶつけそうになってしまったほど。話を聞いたナショナルトラストの職員の方は「実際のロレンスは映画と違って小柄な人だったんだよ」とおっしゃっていた。映画『アラビアのロレンス』で主役を演じたピーター・オトゥールは長身(188cm)だったが、実際のロレンスの身長は166cmほど。ロレンスも頭を低くして階段を昇っていたのかもしれないが、ピーター・オトゥールだったらうんと体をかがめないと。

この日はナショナルトラストの職員がふたりいて、他に見学者もいなかったのでそれぞれの方とロレンスについて色々話をした。ひとりはソニーやセイコーに勤めていたことがあって日本や日本人が大好きだとおっしゃっていた。もう一人とは映画と実際のロレンス像の違いや他の文化人との交流(トマス・ハーディやE.M.フォースター等)について、事故に遭った場所や埋葬された墓地について等の話を伺った。

 
建物正面
Clouds Hill
King George V Road, Bovington, near Wareham, Dorset, BH20 7NQ
https://www.nationaltrust.org.uk/clouds-hill/

Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Clouds_Hill
 
(1階) 寝室 兼 書斎:多数の写真や書籍が。
 
(1階) 書斎:日本語の書籍も3冊。『知恵の七柱』、
『アラビアのロレンスを探して』、『アラビアのロレンス』
 
(2階) バスタブ
 
(2階) 暖炉とロレンスを描いた絵
 
(2階)
 
建物裏側

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