1165年に修道院として建てられたニューステッドアビーは1539年以来代々のバイロン家の住まいとなっていた。イギリスのロマン主義を代表する詩人ジョージ・ゴードン・バイロンは
第6代バイロン男爵となった後、一時的にこの館に住んでいる。その後何人かの手に渡ったが、最終的にノッティンガム市に寄贈された。
ジョージ・ゴードン・バイロン自身はほとんどこの館に住んでいなかったものの、困窮していた彼を助ける形で購入したトーマス・ワイルドマン(ハーロウ校の同級生でもあった)がバイロンに関するコレクションを収集した。そのためか、現在もバイロン愛用の品等が多数展示されている。運営側のノッティンガム市としても「あの詩人のバイロン縁の…」と銘打った方がより多くの観光客を集められるはずだ。
波乱万丈な人生を送ったバイロンはこれまでにも度々映画やドラマの題材にされており、例えば『幻の城』Rowing with the wind(1988)ではヒュー・グラント、『ゴシック』Gothic(1986)
ではガブリエル・バーン、『レディ・カロライン』 Lady Caroline Lamb (1972) ではリチャード・チェンバレンがバイロン役を演じている。
後にこの館の主となったアフリカ探検家でもある資産家ウィリアム・フレデリック・ウェッブの娘たちが日本に旅行した際に日本の美術が気に入って屏風絵等をあしらった部屋を作り、日本から庭師を招き石灯籠や植物を取り寄せて本格的な日本庭園を造った。その庭師が第一次大戦で帰国してしまったためか、現在のジャパニーズガーデンは"なんちゃって日本庭園"のような姿になっている。
Newstead Abbey
Newstead Abbey Historic House and Park, Ravenshead, Nottinghamshire, NG15 8NA
http://www.newsteadabbey.org.uk/
平日はガーデンだけの公開、土日は館の内部も公開される。駐車場代として1台につき6ポンドなので、庭だけ見たい人はこれでOK。館の内部は大人ひとり7ポンドの入場料。
池には白鳥をはじめとする水鳥が |
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詩人のバイロンには髑髏を杯にしてワインを飲んだというエピソードがある |
探検家で宣教師のリヴィングストンもこの館に客人として7か月滞在した |
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BYRON'S DINING ROOM |
バイロンが使っていたボクシンググローブ |
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窓から見える幾何学庭園 |
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Henry VII's lodge ジャパニーズルーム(丹頂鶴の絵) |
ジャパニーズルーム(孔雀の襖絵) |
ジャパニーズルーム |
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