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タイトル*く


『クロコダイルの涙』 The Wisdom of Crocodiles (1998)

監督:レオン・ポーチ(Po-Chih Leong)・・・香港出身
脚本:ポール・ホフマン

■Story

多才でハンサム、ミステリアスな青年医師スティーヴン・グリルシュ。自分を愛してくれる女性の血を吸わなければ死んでしまうという呪わしい宿命を持った彼は、自らの恋人・婚約者を次々に犠牲にしていった。彼の恋人たちが謎の死を遂げていることに疑念を抱いた警察の捜査が始まる。一方で新たな獲物として選んだのは、知的でまっすぐな瞳をした女性エンジニアのアン。これまでに出会った他のどんな女性とも違った不思議な魅力を称えた彼女に、スティーブンは・・・

■Check!

□"The Wisdom of Crocodiles"とは

"It is the wisdom of crocodiles that shed tears when they would devour."

「クロコダイル(ワニ)の分別」という原題は、哲学者フランシス・ベーコン(1561-1626)の随筆集からの引用。ワニが獲物を喰らう時に罪悪感を拭おうとして空涙を流してみせるような知恵や分別、つまり自己愛を戒める言葉。西欧ではワニは餌を食べる時に涙を流すと信じられており、"Crocodile tears"で「空涙」という慣用表現もある。

#イギリス公開時タイトルは"The Wisdom of Crocodiles"だったが、米国では"Immortality"というタイトルで公開された。アメリカ人には理解しづらいという配慮か。

□コスモポリタンな雰囲気

ロケはすべてロンドンで行われたが、できるだけ無国籍風にしたいという監督の意向で、地下鉄のホームなど以外は「いかにもロンドン!」という風景は盛り込まれていない。ダブルデッカーが走っていた場面も本当は入れたくなかったとか。アン役のエリナ・レーヴェンゾーンがルーマニア出身、チンピラたちも移民系の集まり。

スティーブンの部屋がオリエンタルなアンティークで飾られているのも、その雰囲気作りに一役買っているかもしれない。

□料金所

ありがたいことにイギリスでは高速道路で通行料金を取られることはほとんどないが(日本と違って平坦な土地なので建設費も安上がり)、一部の橋では通行料金を取られる。スティーブンが払ったのも、橋の通行料金。

□サセックスの湿地帯

マリアの遺体を捨てに行った湿地帯は、のちにサセックス沖を航行している船がその遺体を引き揚げたことから考え合わせても、イングランド東部と考えられる。この地方には「フェン」と呼ばれる湿地帯が広がり、ウナギ漁が盛ん。

□チャイニーズ・テイクアウェイ

仕事で急に約束していたディナーに行けなくなったというアンに、スティーブンが買ってきてあげたのは、中華料理のテイクアウェイ(=テイクアウト、お持ち帰り)。お持ち帰り中華料理はイギリスでは手軽で美味しいファーストフードとして人気がある。スティーブンはアンの前では箸がうまく使えないふりをしていたが、アン横を向くとささっと上手に食べている。

□カトリックへの改宗

ヒーリー警部補は妻のためにカトリックに改宗しようとしていた。(のちに洗礼式の場面も出てくる) 宗教心の比較的薄いイギリスで、カトリックが少数派の国で改宗しようとするのは、よほどの理由があってのこと。 作家のイーブリン・ウォーやT.S.エリオットらも、カトリックに改宗したが、このことは彼らの意識には深い影響を与えている。

□雅歌(旧約聖書)からの引用

右手で文章を書きながら、同時に左手でアンの顔をスケッチするスティーブン。右手で書いていた美しい官能的な文章は、実は旧約聖書にある雅歌からの引用。

「荒れ野から上ってくるおとめは誰か。煙の柱が近づいてくるかのよう。」
「唇は紅の糸。」
「恋人よ、あなたはなにもかも美しく、傷はひとつもない。」
「わたしの願いは ぶどうの房のようなあなたの乳房 りんごの香りのようなあなたの息」

参考資料:『聖書(新共同訳)』日本聖書協会発行,1989

□「爬虫類の脳」

スティーブンの言う"人間の頭の中には三種類の脳があって・・・"というのは、神経学者Paul Macleanの学説を踏まえたもの。文化的な領域を司る第一の脳、感情を司る脳、そして自己保存本能を司る「爬虫類の脳」。

□キャストについて

エリナ・レーヴェンゾーン:
ルーマニア出身。『愛・アマチュア』などハル・ハートリー監督作品に多数出演。他、『バスキア』の出演でも知られる。

ナイジェル・ダヴェンポート:
TVシリーズ『Ultraviolet』で注目を浴び、映画『リプリー』での印象的な役柄で世界的にも知られるように。舞台でも大活躍。名優ナイジェル・ダヴェンポートとマリア・エイトケンの息子。

ケリー・フォックス:
ニュージーランド出身。『エンジェル・アット・マイ・テーブル』で本格デビュー後、『シャロウ・グレイブ』『ウェルカム・トゥ・サラエボ』などのイギリス映画に多数出演。

 

■ロケ地

Kew Bridge Steam Museum, London
(アンに出会った場所)
Address: Green Dragon lane, Brentford, TW8 0EN
http://www.kbsm.org/

Waterloo underground station, London
(Mariaが飛び込み自殺しようとした地下鉄駅)

 

■キャスト

Jude Law .... Steven Grlscz (青年医師)
Elina Lowensohn .... Anna Levels (技師・Grlsczと恋に落ちる)
Kerry Fox .... Maria Vaughan(Grlsczの犠牲者)
Timothy Spall .... Inspector Healey(Grlsczを追う警部補)
Jack Davenport .... Sergeant Roche(Healey警部補の相棒・若手刑事)
Ashley Artus .... ゴロツキのリーダー
Nicholas Lamont .... Toll Bridge Attendant (料金所職員)

(1998年イギリス)

 

■リンクと関連商品案内

オフィシャルサイト(アスミック・エース)

http://crocodile.asmik-ace.co.jp

Amazon.JAPAN
書籍
『THE WISDOM OF CROCODILES―クロコダイルの涙』角川書店 (2000/11/01)
・・・ノベライズではなく、キャスト紹介や監督・出演者へのインタビュー、映画評など
DVD
・・・メイキング・予告編・キャスト紹介付き/日英字幕・吹替え選択可
 
Amazon.com
Video:米公開時タイトル_Immortality_

 


『クルーゾー警部』 Inspector Clouseau (1968)

監督:Bud Yorkin
脚本:Frank Waldman / Tom Waldman

■Story

イギリスの警察が手を焼いている難事件を解決するために、フランスから呼び寄せられたクルーゾー警部。列車強盗を成功させた一味が、その金を元により大きな犯罪を計画しているというのだ。しかしどうやらスコットランド・ヤード内にもスパイがいるようで・・・
ピンク・パンサー・シリーズのクルーゾー警部が活躍するコメディ。おなじみのピーター・セラーズに代わって、A.アーキンが警部を演じる。スイス名産リンツ・チョコレートが好きな方にはたまらないかも。

 

■Check!

□ダウニング街10番地(10 Downing street)

「ダウニング街10番地」とは首相官邸のこと。ホワイト・ホール界隈も登場。

□スコットランド・マニア

ウィーバー氏の妻は大のスコットランド好き。家の中でもスコットランド式正装(キルト)をしていた。
この奥さんの誘いで、クルーゾー警部はスコットランド愛好者の集い"エディンバラ祭り"に参加。みなキルトを着て、バグパイプを吹いたり、カントリーダンスをしたり、丸太投げ競技に参加したりして楽しんでいる。
クルーゾーはクジの商品としてプラム・プディングをお土産にもらう。

□"The Tudor Arms"

いかにもイギリスらしいパブ兼宿屋の"The Tudor Arms"。Four-postered Bed(四柱式ベッド)もクラシカルで良い感じ。もっともクルーゾーはこのベッドの上で計略にはめられるのだが・・・

□ピンク・パンサーシリーズ

(イギリス映画で出演者もイギリス勢ですが、イギリスが舞台になっていないので個々の作品紹介は書いていません。)
第一作に"ピンク・パンサー"という名の宝石が出てきたことから、こう名づけられた。
ヘンリー・マンシーニ作曲のテーマソングはあまりにも有名。

  1. 『ピンクの豹』The Pink Panther (1963)
    「ピンクの豹」と名づけられた巨大な宝石を狙う怪盗ファントムを追って、クルーゾー警部はスキー場へ。宝石の持ち主であるエキゾティックな王女に扮するのはクラウディア・カルディナーレ。
  2. 『暗闇でドッキリ』 A Shot in the Dark (1964)
  3. 『ピンク・パンサー3』The Pink Panther Strikes Again (1976)
  4. 『ピンク・パンサー4』Revenge of the Pink Panther (1978)
    クルーゾー警部がマフィア抗争に巻き込まれ、命を狙われる。パリから香港へと渡り、変装に変装を重ねて周囲を翻弄するクルーゾーが楽しい。
  5. 『ピンク・パンサー5/クルーゾーは二度死ぬ』 Curse of the Pink Panther(1983) ・・・P.セラーズの死後に制作されたため、クルーゾー警部は登場しない

 

■ロケ地

ダウニング街10番地(首相官邸)前
ホワイトホール

■キャスト

Alan Arkin .... Jacques Clouseau警部
Frank Finlay .... Superintendent Weaver
Beryl Reid .... Mrs. Weaver (スコットランド好き)
Richard Pearson .... Shockley
Delia Boccardo .... Lisa Morrel(実はインターポール警部補)
Patrick Cargill .... Sir Charles Braithwaite (総監)
Wallas Eaton .... Hoeffler(スイス保安警察長官)
Clive Francis .... Clyde Hargreaves (監獄所長の息子)
Anthony Ainley .... Bomber LeBec(列車強盗団)
Tutte Lemkow .... Frenchie LeBec (列車強盗団)
Michael Ripper .... Steve Frey(列車強盗団)
Robert Russell .... Stockton (列車強盗団)
Barry Foster .... Addison Steele (列車強盗団)

(1968年イギリス92分)


『クリスタル殺人事件』The Mirror Crack'd (1980)

監督:ガイ・ハミルトン
脚本:Jonathan Hales/Barry Sandler
原作:アガサ・クリスティー『鏡は横にひび割れて』

■Story

1953年、老婦人ミス・マープルの住むセント・メアリー・ミード村にあるマナーハウス"ゴシントンホール"では、新作映画のロケ隊と出演者たちを迎える歓迎パーティーが開かれていた。アメリカ人の主演女優マリーナの大ファンのヘザーという女性の変死を皮切りに、次々と連続殺人事件が発生するのだが・・・

『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続き、アガサ・クリスティのミステリー「鏡は横にひび割れて」を映画化。
エリザベス・テイラー、キム・ノヴァク、トニー・カーチス、ロック・ハドソンといった豪華キャストが顔をそろえた。

■Check!

□原題『鏡は横にひび割れて』とテニソンの詩

原題"The Mirror Crack'd from side to side"は、テニソンの詩"The Lady of Shalott"から引用されている。

織物は飛び散り、ひろがれり
鏡は横にひび割れぬ
ああ、呪いは我が身にと
シャーロット姫は叫べり

Out flew the web and floated wide;
The mirror crack'd from side to side;
'The curse is come upon me,' cried
The Lady of Shalott.

このシャーロット姫の詩に触発されて、ラファエル前派の画家はを描き、『赤毛のアン』の中でアンがシャーロット姫ごっこをしてギルバートに助けられたりするのである。

□萱葺き屋根のカントリーサイド

ミス・マープルが住む、小さなセント・メアリー・ミード村には、古き良き英国の風景がそのまま残されている。萱葺屋根の家が(Thatched House)ならぶ村の通りはとってもlovely。

なお、映画では撮影にゴシントンホールを間借りしている設定になっているが、原作ではラッド夫妻はこの館を買い取り、チャリティの意味も込めて地元の人たちを招待するという設定。

□市長の胸飾り

ロケ隊を歓迎して地元の市長が正装して挨拶に来ていたが、アメリカ人のマリーナは市長が胸に下げた飾りに対し"素敵な首飾りね"とコメント。

□新作映画『スコットランドの女王メアリー』

この作品の中で撮影されていた映画は"Queen Mary of Scots"というタイトル。 マリーナがメアリーで、ローラがイングランドの女王エリザベス一世という設定。 マリーナに対して敵意をむき出しにするローラは、メアリーとエリザベスの対決の場面がほしいなどと無茶を言って困らせる。(歴史上、この二人の女王が顔をあわせたことはなかったので)
このあたりの歴史について詳しくは>>『クイーン・メリー/愛と悲しみの生涯』Mary, Queen of Scots (1971)

□マザーグースのパロディ

すでにお肌も曲がりきった大女優マリーナは、鏡を見ながら「目の下のくまよ、とんでいけ。ドリス・デイのところにとんでいけ。」などとつぶやくが、このフレーズはよく知られたマザーグースのパロディと思われる。

Rain, Rain, go away,
Come again another day.

□TVドラマ化

クリスティーの『鏡は横にひび割れて』は何度か映像化されているが、最近ではジョーン・ヒクソン主演でTVドラマ化された。このバージョンでは劇中劇は"スコットランドの女王メアリー"ではなく、オーストリアのエリザベート皇妃が主人公というもの。
『鏡は横にひび割れて』The Mirror Crack'd (1992)

 

■ロケ地

ケント

■キャスト

Angela Lansbury .... Miss Marple
Edward Fox .... Delbert Craddock(スコットランドヤード主任警部・ミス・マープルの甥)

Elizabeth Taylor .... Marina Rudd (往年の大女優・ラッド監督の妻)
Rock Hudson .... Jason Rudd(映画監督・マリーナの夫)
Kim Novak .... Lola Brewster(美人女優・フェンの妻・前夫はラッド監督)
Tony Curtis .... Marty N. Fenn(プロデューサー・ローラの夫)
Geraldine Chaplin .... Ella Zielinsky(ラッド監督の秘書・監督に思いを寄せる)

Maureen Bennett .... Heather Babcock(婦人会幹事・殺害される)
Wendy Morgan .... Cherry (ミス・マープルのメイド)
Charles Gray .... Bates(ゴシントンホール執事)
Charles Lloyd Pack .... 牧師
Richard Pearson .... Doctor Haydock (医師)
Thick Wilson .... 市長
Marella Oppenheim .... Margot Bence(女性カメラマン・実はマリーナの養女)
Pierce Brosnan .... "ジェイミー"役の俳優

■参考文献・ソフト

DVD

Book『鏡は横にひび割れて』ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-19)
アガサ・クリスティー・著/橋本 福夫・訳 (1979/09/01) ISBN: 4150700192

(1980年 イギリス 105分)


g:mtGreenwich Mean Time (1999)

監督:John Strickland ・・・『第一容疑者2』でエミー賞受賞
脚本:Simon Mirren

■Story

ロンドン南東部郊外の街、グリニッジ。4年前に一緒に高校を卒業した四人組、サム、ビーン、リックス、チャーリーと彼らの恋人たちは、それぞれの夢に向かって着実に歩きはじめようとしていた。 チャーリーはプロ・カメラマンの卵として。 そして才能あるトランペッターのビーンとサンプラーのリックス、そしてサムの恋人ボビーは、バンド活動をしている。 父の遺産を相続したサムは自宅を彼らに開放し、仲間がプロのミュージシャンになることを夢見ていた。

ところがチャーリーが交通事故で身体に重い障害が残るほどの重傷を負ってしまったことから事態は一転。いきなり突きつけられた厳しい現実を前に、仲の良かったメンバーたちの間に亀裂が生じ始め、バンドを飛び出したビーンには転落への道が待っていた・・・。

■Check!

□タイトル「Greenwich Mean Time」とは

「GMT」とはGreenwich Mean Time(グリニッジ標準時)の略号。 ここの時間が世界の標準時の基準となっている。同時に「mean」には「厳しい」「意地悪な」という意味があり、「グリニッジの厳しい現実、時間」という意味も込められている。

グリニッジからテムズ河越しに見えるカナリー・ワーフやミレニアム・ドームなどの景色が印象的に使われている。チャーリーが治療を受けている病院からもカナリー・ワーフが良く見える。

□サムの豪邸

ガンで亡くなった父の遺産を相続したサムは、友人みんなを泊められるような豪邸に住んでいる。庭にはよく手入れされたプール、門から屋敷までは車で行かなければならないほどの広い敷地。

□麻薬

高校卒業まもなくグリニッジ・パークでくつろぐ4人が楽しんでいたのはマリファナ。 このくらいならお遊びで許される範囲かもしれないが、元クラスメイトのエルロイが扱っていたのはそれとは比較にならないほど強いもの。 ビーンが日に日にやつれて眼光鋭くなってゆく過程がすさまじい。

□フットボールのサポーター

入院中のチャーリーが親しくなった同室のミックという男は、いつもマンU(マンチェスター・ユナイテッド)の赤いユニフォームを着ているような、熱狂的なマンUサポーター。 一方、チャーリーの方は地元のミルウォールF.C.のファンらしい。 打ちのめされがちな入院生活で、ミックの語るフットボールの話はチャーリーにとって大いに慰めになっていたのだが・・・

□白人・黒人

ドラッグ・ディーラーの元締めリッキーが「白人は信用するな」と言っていたように、人種間の軋轢が決して少なくない「人種の坩堝」ならぬ「人種のサラダボウル」状態の現代のロンドン。リッキーとその右腕のD(デントン)、手下のエルロイには黒人としての連帯意識がある。

それとは対照的に違う人種が一緒に活動していたのがg:mtの仲間たち。 リックスとシェリーが黒人、ボビーは混血? ところがエルロイの商売の手伝いをするようになってすっかり心がすさんでしまったビーンは、リックスに向かって「エルロイたちもお前の同胞だろう」と言い放つ。同じ黒人だというだけで、リックスは裏稼業に手を染めた他の黒人たちとは何もかかわりがなく、むしろ白人であるビーンやチャーリーたちを"仲間"と思っていたというのに・・・。

□映画の台詞

GMTのメンバーたちは、有名な映画から台詞を引用して、自分の言葉として使いこなし楽しんでいる。「タクシー・ドライバー」「スカーフェイス」「長く熱き週末」など。

■ロケ地

□グリニッジ・パーク

□グリニッジ旧天文台

□カティサーク号(The Cutty Sark), Greenwich
・・・サムのおじが音楽業界人を集めたパーティを開いたところ
19世紀に紅茶の輸送に携わっていた現存する唯一の大型快速帆船
http://www.cuttysark.org.uk/
Cutty Sark,King William Walk,Greenwich,London SE10 9HT
 
□タワー・ブリッジ
・・・バイク便の仕事中にチャーリーが通る
 
□Balfron Tower
・・・エルロイが住んでいる高層ビル
Balfron Tower, Saint Leonards Road, London(E14)
 
□カナリー・ワーフ(Canary Wharf)
・・・屋根がピラミッド型でおなじみのCanada Towerなど
 
□ミレニアム・ドーム
・・・グリニッジからテムズ越しの遠景に良く登場する
 
□Tayburn close(E14)
・・・エルロイが新しいベンツを乗り付けてきたビルの場所
 
□アストリア劇場(Astoria Theatre), London
・・・g:mtが初ライヴをやった場所。
Oasisなど超人気アーティストもライヴ収録をしたりする人気スポット。
(SohoにあるCharing Cross Rd.とTottenham Court Rd.の角)
□アイルランド
・・・ビーンがWatervill(Co.Kerry)について言及する場面があるので、最後に登場する浜辺はアイルランド南西部か?
 

■音楽

サントラの作詞作曲を担当したのは、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でビョークを手がけた作曲家のガイ・シグスワース(Guy Sigsworth)。 劇中のユニットg:mtが演奏するテーマソング"Where is the Love"は、全英チャート初登場4位を記録した。 ヴォーカルのアイオナを演じたヒンダ・ヒックスは、イギリスのR&Bシンガー。 g:mtの初ライヴの場面でパーカッションを担当しているのは、タブラ(インド打楽器)奏者のタルヴィン・シン、ターンテーブル担当はスクラッチ・ パーバーツのトニー・ べガス。 天才的トランペッターであるビーンの演奏は、1999年に急逝したジャズ・トランペッターのレスター・ボウイが担当している。サウンドトラックではg:mtのサブ・ヴォーカルとして、イモジェン・ヒープが参加して話題となった。 ジャンル的には「ジャズ・ジャングル」。

1.Meantime (g:mt & イモジェン・ヒープ)
2.Dialogue
3.Christiansands(Tricky)
4.Tears are waiting (g:mt & ヒンダ・ヒックス)
5.Sincere(M.J.Cole)
6.Where is the Love(g:mt& ヒンダ・ヒックス)
7.Dialogue
8.Vikram the Vanpire (Talvin Singh)
9.All I wanna Do (Different Levels)
10.Please Can I go now? (g:mt & ヒンダ・ヒックス)
11.Who Would you have me love (g:mt & ヒンダ・ヒックス)
12.Succumb to you(g:mt &ヒンダ・ヒックス)
13.Dialogue
14.Baptism (Roots Manuva)
15.Rachel's Song (g:mt & Lester Bowie) インストゥルメンタル

■キャスト

Steve John Shepherd .... Sam (父の遺産でg:mtの世話役をかってでる)
Ben Waters .... Bean (天才的トランペッター)
Alec Newman .... Charlie (カメラマンの卵・事故で脊椎損傷する)
Chjwetel Ejiofor .... Rix (g:mtのメンバー・Sherryの恋人)
Anjela Lauren Smith .... Sherry (Rixの恋人)
Melanie Gutteridge .... Lucy (Charlieの恋人)
Georgia Mackenzie .... Rachel (Bobbyの同僚・Beanの恋人だったがSamと交際するように))
Alicia Eyo .... Bobby(g:mtのメンバー・Samの恋人だったが・・・)
Hinda Hicks .... Iona (g:mtに新規加入したヴォーカル)

Freddie Annobil-Dodoo .... Elroy(高校時代の同級生・ドラッグのディーラー)
Robbie Gee .... Ricky (ドラッグ・ディーラーの元締め)
Roger Griffiths .... Denton (Rickyの右腕)
Joe Duttine .... Mick (Charlieと同室の入院患者・マンUサポーター)
Alun Armstrong .... Uncle Henry (Samのおじ・ショウビズ界の実力者)
Charles De'Ath .... Chris (Rachelの元彼)
Geoffrey Beevers .... Building Society Manager (RachelとBobbyの上司)

■参考資料とソフト

オフィシャルサイト(東宝東和)
http://gmt.eigafan.com/

国内盤DVD

サウンドトラック

 

(1999年イギリス118分)


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