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タイトル*ま


『マーサ・ミーツ・ボーイズ』 Martha, Meet Frank, Daniel and Laurence (1998)

監督:Nick Hamm
脚本:Peter Morgan

Story

ローレンスは同じフラットに住む精神科医のもとに押しかけてカウンセリングを受けていた。この3日間に起こった危機---友情と恋愛の板挟みになった状況を打破するために・・・。

ローレンス、ダニエル、フランクの3人は幼なじみの仲良し三人組。有名な音楽プロデューサーとなったダニエルと、売れない俳優フランクは最近反りが合わない。ローレンスはそんなふたりに挟まれため息をつくことも多い日々を送っていた。

ところが偶然にも3人が3人とも同じ女性に恋をしてしまった!相手はミネアポリスからやってきたアメリカ人マーサ。彼女はとりあえず99ドルで行ける場所で心機一転をはかろうと、35ドルだけ持ってロンドンにやってきたのだ。別々のシチュエーションで3人と出会ったマーサは、もちろん彼らが友達同士であることを知らない。はたして最後にマーサのハートを射止めるのは誰・・・?ロンドンの街を舞台にしたロマンティック・コメディ。

 

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ブリッジ

ローレンスの職業はおばさま相手のブリッジ・インストラクター。
ブリッジは正式には「コントラクト・ブリッジ」というトランプ・ゲームの一種。二組に分かれて(4人でプレイする)、トリック〜プレーで得点を争うもの。頭脳プレイを要しルールが複雑なため、ローレンスのような講師の需要も多いのではないか。

『赤ちゃんにバンザイ?!でも、ジュディ・デンチ演じる主人公の母もブリッジをたしなんでいるという設定だった。

ロケ地

Stanstead Airport

Stansted, Essex, CM24 8QW
Web>
BAA-Stanstead
WebSite>
Richards London Stansted Airport Website

Blakes Hotel

「Blakes Hotel」の看板をいじって「Black's Hotel」という名前のホテルにしたらしい。サウスケンジントン地区にある、アーティスト御用達のおしゃれなホテル。『ノッティングヒルの恋人』に出てきたホテル「The Hempel」と同じくAnouska Hempelのデザイン。
33 Roland Gardens, London SW7

Roland Gardens(SW7) >UK Street Map

Hyde Park

Battersea Park (SW11)

Thames河岸チェルシー地区にある公園。背景にAlbert Bridgeも見える。>UK Street Map
(情報提供:Eikoさん)

Livebait

人気のあるモダン・シーフード・レストラン。South Bank Theatresから歩いてすぐ。
43 The Cut, SE1 Web

このレストランのレシピ・ブックも発売されている。
The Livebait Cookbook
by Theodore Kyriakou, Charles Campion

National Theatre横のThames河岸

(情報提供:Eikoさん)

Hammersmith Bridge

(情報提供:Eikoさん)

料理書専門店Cook for Books近く

Blenheim Crescent (ノッティングヒル近く)
・・・映画の始まりから少ししたところでフランクとローレンスがしゃべりながら歩いていているシーン
(情報提供:たかはしさん)

 

キャスト

Monica Potter .... Martha
Rufus Sewell.... Frank
Tom Hollander .... Daniel
Joseph Fiennes .... Laurence
Ray Winstone .... Pedersen(Laurenceの階下の住人)

(1998年 イギリス 88分)

Video
アメリカ版タイトル『The Very Thought of You (1998)』


『マイケル・コリンズ』Michael Collins(1996)

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『マイ・スウィート・シェフィールド』 Among Giants

監督:Sam Miller、脚本は『フル・モンティ』のSimon Beaufoy

Story

ヨークシャムーアにそびえる250以上もの鉄塔・・・電気が流れ出すまでの3ヶ月間でペンキを塗る仕事を引き受けたレイ。失業問題にあえぐシェフィールドのこと、保険もない日雇いの身分だが仕事があるだけましというもの。レイを父親のように慕う若者スティーブンと一緒に仲間を集めて、シェフィールドまでの24キロ立並ぶ鉄塔の塗装に取り掛かった。

ある日仕事帰りに拾ったヒッチハイカーのジェリー。彼女はシェフィールドにいい登山ポイントがあると聞いて放浪してきたのだった。高いところに登るのが得意なジェリーは、鉄塔のペンキ塗りの仕事に加わりたいと申し出た。やがてレイとジェリーの間には恋愛感情が芽生え・・・

御年52のピート・ポスルスウェイトが、若い登山好きのオーストラリア人バックパッカーと恋に落ちる異色のロマンスと、ワーキング・クラスの人々の哀歓を交えて、ヨークシャムーアの雄大な自然を背景に描いた作品。

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ピーク・ディストリクト

シェフィールド周辺は、「ピーク・ディストリクト」と呼ばれる、イギリス最初の国立公園として知られる景勝地。 付近にはクライマーたちに人気の岩場がたくさんある。

シェフィールドのパブ

地元のワーキング・クラスの人々が集まるパブVINES INN。スヌーカーをプレイしている人達の脇で、ジェリーとスティーブは壁のわずかな凹凸を足がかりにクライミングの技術を競う。

「眼下にすべての人生が見下ろせる」

「あれが学校、あれが洗礼を受けた教会・・・」シェフィールドで生まれ育ったレイは、ジェリーに熱く語りかける。高いところに登ると彼の眼下にすべての人生が見下ろせるのだ。オーストラリアからバックパックひとつで流れ流れてきたジェリーの生き方とまさしく対照的。

ロケ地

Burbage Rocks, Derbyshire
Millstone Edge, Derbyshire
Heavygate Road, Crookes, Sheffield, South Yorkshire
The Vine Pub, Cemetary Road, Sheffield, South Yorkshire
Thorpe Marsh Power Station, Doncaster, South Yorkshire
Gleadless Valley, Sheffield, South Yorkshire

キャスト

Pete Postlethwaite .... Ray(妻とは別居中の中年男)
Rachel Griffiths .... Gerry (オーストラリア人バッグパッカー)
James Thornton .... Steven (Rayの同居人)
Lennie James .... Shovel(ペンキ塗り仲間)
Andy Serkis .... Bob(ペンキ塗り仲間)
Rob Jarvis .... Weasel(ペンキ塗り仲間)
Alan Williams .... Frank(ペンキ塗り仲間)
Steve Huison .... Derek(電力会社の職員)

Rachel Griffiths:
オーストラリア出身。出演作品は『日陰のふたり』(豚飼いの娘アラベラ)、『ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ』、『ミュリエルの結婚』、『ベスト・フレンズ・ウェディング』など

Steve Huisonは「フル・モンティ」でLomperを演じた

(1998年イギリス92分)

Official Site


『マイ・ビューティフル・ランドレット』My beautiful Launderette (1985)

監督:スティーブン・フリアーズ
脚本:ハニフ・クレイシ

Story

舞台はサッチャー時代のロンドン。パキスタン移民二世の青年オマールは、裕福な事業家であるおじのナセルから今にもつぶれそうなコイン・ランドリーの経営を任され、偶然再会した幼馴染のイギリス人ジョニーとともに仕事に乗り出す。 華々しくリニューアルしたランドリーにはたくさんの客が詰めかけたが、実はその改装の費用は、ドラッグディーラーとしての裏の顔を持つ知人のサリムの取引から失敬した金だった。 昔はナショナル・フロントの一員として移民排斥のデモに加わっていながら、白人仲間から離れて移民であるオマールと付き合うジョニーの複雑な心の綾、社会的に成功しイギリス人女性を愛人にするオマールのおじ、伝統的な女性観や親に決められた結婚に反発するいとこのタニア、そしてオマールとジョニーのホモセクシュアルな愛情とも友情ともつかない関係・・・

元はチャンネル4(イギリスのテレビ局)のために製作されたTV映画だったが、劇場公開され国際的にも高い評価を得た。

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不法占拠(Squattering)

冒頭でジョニーと仲間が黒人の用心棒に追い立てられる場面があるが、これはふたりが空き部屋を不法占拠(スクォッタリング)して住み着いていたため。 イギリスでは失業中の若者がマンションの空き部屋に勝手に住み着いていることが珍しくない。 のちにナセルに雇われた同じように家賃を滞納している男を追い出すように言われることに。ジョニーはケン・ローチ監督作品『リフ・ラフ』Riff-Raff (1990)にもこのような若者たちが出てくる。

移民二世

発展途上国や旧植民地からの移民一世は、出身国ごとにパキスタン人街やカリブ系移民街などのコミュニティを形成し、苦労して現在の生活を築き上げたのだが、その子供世代であるイギリス生まれの移民二世は英語しか話せないことも多い。オマールはパキスタン語を話せないので、ナセルたちが話しているパキスタン語がわからない。同じようにパキスタン移民二世の子供たちを描いた『ぼくの国、パパの国』 East Is East (1999) でも、子供世代は英語しか話せず、大人たちを嘆かせる。

ナショナルフロントと移民排斥

この映画の主人公ジョニーが右翼団体「ナショナル・フロント」に属していたように、労働者階級の失業した若者は自分たちの働き口を奪われたと感じるのか、右傾化・移民排斥へと動く傾向にある。 最近になってもアジア系移民の多いマンチェスター近郊やパキスタン人街のあるブラッドフォードで、移民たちとの摩擦から暴動に発展する事件があった。ジョニーの仲間たちは「なぜパキのために働く?! 俺たちが使うためにこの国に入れた連中だ」と、ジョニーに詰め寄る。

この映画では、弱い立場であった移民も財力を得ることによって、イギリス人の愛人を囲ったり、イギリス人の青年をアルバイトに雇ったり・・・という権力の逆転構造が描かれているところも興味深い。

ハニフ・クレイシの脚本

本作で映画の脚本化デビューをしたハニフ・クレイシは、その後多くの話題作を手がけている。『ロンドン・キルズ・ミー』では監督も担当。

Hanif Kureishiオフィシャル・サイト
http://www.hanifkureishi.com/

『インティマシー 親密』Intimacy (2000)
Mauvaise passe (1999)
... aka The Escort (1999)
... aka The Wrong Blonde (1999)
My Son the Fanatic (1997) (also novel)
The Buddha of Suburbia (1993) TVシリーズ(原作小説)
『ロンドン・キルズ・ミー』London Kills Me (1991)) ハニフ・クレイシ監督作品
『サミー&ロージィ/それぞれの不倫』Sammy and Rosie Get Laid (1987) スティーブン・フリアーズ監督作品
『マイ・ビューティフル・ランドレット』My Beautiful Laundrette (1985)

Awards

米アカデミー賞:脚本賞ノミネート(ハニフ・クレイシ)
NY批評家協会賞:助演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)、脚本賞(ハニフ・クレイシ)

全米映画批評家協会賞(脚本賞)
英イヴニング・スタンダード賞(作品賞)
ナショナル・ボード・オブ・レヴュー(助演男優賞)

(その他)1999年度英国映画協会によるベスト100作品:50位にランクイン

ロケ地

舞台となったのはロンドン南東部・ルイシャム地区(ブリクストンの近く)。 ワーキングクラスの貧しい白人、ウェストインディアン系(カリブ海周辺)、アジア系(インド・パキスタン)移民などさまざまな民族が混住する地域。

ロケはロンドン南部ウィルコックス・ストリート(Kingston-upon-Thames近郊)。

 

キャスト

Gordon Warnecke .... Omar (パキスタン青年)
Daniel Day-Lewis .... Johnny

Saeed Jaffrey .... Nasser(Omarのおじ・裕福な実業家)
Roshan Seth .... Omar
の父(元気鋭のジャーナリスト・闘病中)
Derrick Branche .... Salim (Nasser
の片腕・麻薬関係など裏社会と接点を持つ)
Shirley Ann Field .... Rachel (Nasser
の愛人・英国人)
Rita Wolf .... Tania(Nasser
の娘・Omarとの結婚を勧められる)

(1985年 イギリス 98分)


『マイ・レフト・フット』My left foot

監督・脚本:ジム・シェリダン
脚本:Shane Connaughton
原作:Christy Brown 自伝 _My Left Foot_

Story

脳性小児麻痺で左足しか動かないクリスティ・ブラウン(アイルランドの画家・作家・詩人)が、Castlewelland卿の慈善パーティにゲストとして招かれた。 看護婦のメアリに付き添われ控え室で待機していた彼は、メアリに自伝「マイ・レフト・フット」を手渡し、読むように薦める。

クリスティ・ブラウンが生まれたのは1932年のダブリン。 煉瓦職人ブラウンの10番目の子供だった。 生まれながらにして重い障害を負い植物人間のようにしか生きられないと医者に宣告されたものの、母親は他の子供達と同様に惜しみない愛情を注ぐ。

母親以外の誰もがクリスティを知恵遅れの厄介者とうとんじていたが、ある日彼がチョークを左足に挟み渾身の力で「MOTHER」と書いた時、新しい世界への扉が開いた・・・。

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クリスティ・ブラウン

Christy Brown (1932-1981)
1932年アイルランドの首都ダブリンに生まれる。父はレンガ職人で、22人兄弟の10番目。1955年(22歳)に処女作『マイ・レフト・フット』を出版。 最大のベストセラーは1969年に出版された小説『ダウン・オール・ザ・デイズ』で、世界15カ国語に翻訳された。

映画に登場するアイリーン・コール博士のモデルのひとりとなったのは、小児科医にして劇作家としても活躍していたロバート・コリス。クリスティが創作的文章を書き始めたのも彼の勧め。 他にも運動能力の訓練に訪れた医師、人文教育のために通ってきてくれたチューター、スピーチ・セラピスト(シャボン玉を飛ばす発声訓練を教えた)など数多くの人々が、彼にかかわっている。

妻のメアリー・カーとは13年という長い交際期間を経て1972年秋にゴールイン。映画では慈善パーティーで出会った看護婦という設定だったが、実際はロンドンの司会で受付の仕事をしていた女性で、クリスティの兄弟の家で開かれたパーティーで知り合ったという。 1981年9月に嘔吐による窒息死で波乱の生涯を閉じる。

参考:「作家クリスティ・ブラウンをめぐる伝記的フットノート」中村邦生

貧乏人の子沢山

産児制限を良しとしないカトリック家庭ということもあってか、ブラウン家には実に22人もの子どもが生まれた。そのうち9人は生まれてまもなく死亡し、成人したのは13人。 クリスティは上から10人目の子どもだった。ひとりひとりに子ども部屋がないので、兄弟は皆狭い部屋に雑魚寝している。

婚前に妊娠した長女が"できちゃった結婚"をするという知らせに激怒した父親は、「子沢山の母親(The old woman that lives in a shoe)に、尻軽の娘か!」と悪態をつく。 なぜ「靴の中に住んでいる老婆」が「子沢山の女性」を指すかというと、これはマザーグースの歌からの引用だから。

There was an old woman who lived in a shoe;
She had so many children, she didn't what to do.
She gave them some broth, without bread;
She whipped them all soundlyand put them to bed.

パブのある風景

生まれたばかりの我が子が一生植物状態と宣告された父親のパディは、病院から戻ったその足でふらりとパブに寄りなみなみと注がれたギネスを飲みながら物思いにふける。

その父親が急死し彼の葬式を出した後、ブラウン一家は父が愛した近所のパブに集まり、故人を偲んでグラスを傾ける。客の一人が個人を侮辱する暴言を吐いたので、パブ中を巻き込んだ大乱闘に発展してしまうのだが・・・

万聖節(All Saint's Day)とハロウィン

母に連れられて万聖節の祈りを捧げるために教会に来たクリスティ。万聖節(11月1日)はたくさんの知らない聖人のためにも祈りを捧げる日で、その前夜がハロウィンにあたる。アメリカのハロウィンほどイベント化していないが、焚き火を囲んで仮装に興じる子どもたちの姿が見られる。

参考:『キリスト教文化の常識』石黒マリーローズ著/講談社現代新書(1994/10/01) ISBN: 4061492225

ハムレット

クリニックに通うことを拒んだクリスティに対し、コール博士は在宅治療に切り替える。ある日すねてしまったクリスティを慰めるため、博士は「ハムレット」の本を置いていく。 博士に好意を持っているクリスティは、「To be or not to be」とハムレットの台詞を繰り返し暗誦する。

挿入曲

モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トッテ」より、アリア「恋人の愛の息吹は」

The Foggy Dew
「父さんの好きだった歌を」と葬儀後に家族でパブに集まって歌っていた曲。1916年のイースター蜂起のことをうたったもの。

'Twas down the glen one Easter morn
To a city fair rode I.
When Ireland's line of marching men
In squadrons passed me by.
No pipe did hum, no battle drum
Did sound its dread tattoo
But the Angelus bell o'er the Liffey's swell
Rang out in the foggy dew.
 

 

ロケ地

Kilruddery House, Bray, Co. Wicklow

・・・Castlewelland卿主催の慈善パーティー会場として
17世紀からMeath伯爵が所有する邸宅マナーハウス。
http://www.killruddery.com
 

St. Kevin's Square, Bray, Co. Wicklow

・・・ブラウン一家の家として

Old Conna, Bray, Co. Wicklow

・・・クリスティが個展を開いた画廊として
実はプロデューサーのNoelPearson氏の自宅だとか。

Locks Restaurant, Dublin

・・・個展成功祝賀会が行われたレストラン
address:1 Windsor Terrace, Portobello, Dublin 8
参考:http://www.tasteofireland.com/restaurants/locks/

Killiney Hill Park(旧称Victoria Hill Park), Killiney, Co. Wicklow

・・・ラストシーン、クリスティと目愛がシャンパンを開けた丘。
ダン・レアリー(Dun Laoghaire)近郊。遠くにジェイムズ・ジョイス・タワーが見える。

Awards

英アカデミー賞(BAFTA):主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)、助演男優賞(Ray McAnally)
3部門ノミネート(作品賞、脚色賞、メイクアップ賞)

米アカデミー賞:主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)、助演女優賞受賞(ブレンダ・フリッカー)受賞
3部門ノミネート(監督賞、作品賞、脚色賞)

(その他)1999年度英国映画協会によるベスト100作品:53位にランクイン

キャスト

Daniel Day-Lewis .... Christy Brown
Brenda Fricker .... Mrs Brown (Christyの母)
Ray McAnally .... Mr Brown (Christyの父)
Ruth McCabe .... Mary Carr (看護婦)
Fiona Shaw .... Doctor Eileen Cole (医者)
Adrian Dunbar .... Peter (画廊の主人・アイリーンの恋人)
Cyril Cusack .... Lord Castlewelland(慈善パーティー主催者)
Julie Hale .... Rachel (クリスティの頬にキスした少女)

[ブラウン家の子どもたち]
Hugh O'Conor .... Christy Brown (少年時代)
Declan Croghan .... Old Tom
Owen Sharp .... Young Tom
Eanna MacLiam .... Old Benny
Darren McHugh .... Young Benny
Phelim Drew .... Brian
Keith O'Conor .... Young Brian
Eileen Colgan .... Nan
Alison Whelan .... Old Sheila
Kirsten Sheridan .... Sharon Brown
Marie Conmee .... Sadie

ソフト

国内盤DVD

『マイ・レフトフット―クリスティ・ブラウン物語』
クリスティ・ブラウン著/長尾 喜又・翻訳/春秋社(1997/06/01) ISBN: 4393495152

_My Left Foot_ by Christy Brown(1998/02/02) Collins Educational

(1989年 アメリカ 93分)


『マダムと泥棒』 The Ladykillers (1955)

監督:Alexander Mackendrick
脚本:William Rose
制作:Michael Balcon

Story

ウィルバフォース夫人は気丈で元気な老婦人。下宿人を募集していた彼女の元に現れたのは、マーカス教授と名乗る一見紳士風の男。友達と趣味でやっている管弦楽の練習に部屋を使わせて欲しいと言われ、音楽好きのマダムは快諾する。

ところが実はこの5人は現金輸送車を狙う泥棒の集まり。すぐお茶を運んでくるおせっかいなマダムに悩まされ続ける。何も知らないマダムを利用して、泥棒たちは現金強奪に成功するが・・・。

いかにもイギリスにいそうな元気なおばあちゃんに振り回される、個性的な俳優たちのやり取りが楽しいコメディ。終盤のブラックで強烈な展開には、ただただあんぐり。

 

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ばあさんは強し!

おしゃべりでおせっかいで正義感が強くて・・・泥棒たちも形無しのマダムの強烈なキャラクターがとっても楽しい。彼女の友達の老婆たちもまたお喋りぞろい。イギリスでは今も昔もおばあさんたちが元気。

マダムは「私の21歳の誕生日に女王様が死んだのよ」と言って教授たちを戸惑わせるが、これは1901年に崩御したヴィクトリア女王のことだろう。

コックス・ザ・ピピン

林檎を食べてしまうからと言って馬をいじめる若者を注意するマダム。この場面で馬が食べていたのは「コックス」というイギリスで一番人気があると思われる種類の林檎。小ぶりでおいしい。

 

ロケ地

King's Cross駅

ヨークやエディンバラなどイギリス北部に向かう列車(Great Northern Railway)の始発駅。その駅舎は建築家Lewis Cubittのデザインで、1851-2年に建造された。

Argyle Street (WC1)

・・・Wilberforce夫人の家の前の通り(>UK Street Map)

Clarence Passage,

Argyle Square

Frederica Street (off Caledonian Road ,N7)

・・・Wilberforce夫人の家(>UK Street Map)

Cheney Road(NW1)King's Cross駅裏

・・・白昼強盗があった場所(>UK Street Map)

Copenhagen Railway Tunnel(N1)

(>UK Street Map)

 

Awards

1956年英アカデミー賞・・・主演女優賞(Katie Johnson)、脚本賞(William Rose)受賞
2部門ノミネート

1956年米アカデミー賞・・・脚本賞ノミネート(William Rose)

(その他)1999年度英国映画協会によるベスト100作品:13位にランクイン

 

キャスト

Katie Johnson .... Louisa Wilberforce(マダム)
Alec Guinness .... Marcus教授(泥棒)
Cecil Parker .... Courtney少佐 (泥棒)
Herbert Lom .... Louis (Mr Harvey) (泥棒)
Peter Sellers .... Harry (Mr Robinson)(泥棒)
Danny Green .... One-Round (Mr Lawson)(泥棒)

このPeter SellersとHerbert Lomのコンビは、ピンク・パンサーシリーズに受け継がれて行く。

(1955年 イギリス 97分)

Video


『幻の城』Rowing with the wind / Remado al Viento

監督・脚本:Gonzalo Suarez

Story

舞台は19世紀。詩人バイロンとその恋人クレア、バイロンの主治医ポリドリ、詩人シェリー、メアリー・シェリーたちが体験した狂乱の一夜は後にメアリーがゴシック小説「フランケンシュタイン」を、ポリドリが「吸血鬼」を書くきっかけとなった。

Music

ベートーベン、パガニーニ、ヴォーン・ウィリアムス、モーツァルトなど

キャスト

Hugh Grant .... Lord Byron (詩人)
Lizzy McInnerny .... Mary Shelley (詩人シェリーの妻・後に作家に)
Valentine Pelka .... Percy Bysshe Shelley (詩人)
Elizabeth Hurley .... Claire Clairmont (バイロンの恋人・メアリの異母妹)
Jose Luis Gomez .... Polidori (バイロンの主治医)

・・・・・Lizzy McInnernyはTimMcInnernyの妹。Jose Luis Gomezは『パスクワル・ドゥアルテ』でカンヌ映画祭主演男優賞受賞。

(1988年 スペイン 96分)


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