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切り裂きジャック Jack The Ripper


切り裂きジャック関連の作品 | 参考資料 | 時代背景 | 被害者たち | 容疑者たち | 警察関係者


切り裂きジャック関連の作品(製作年代順)

『フロム・ヘル』 From Hell (2001) ジョニー・デップ主演

『ザ・リッパー』The Ripper (1997) パトリック・バーギン、サミュエル・ウェスト

『ジキルとハイド』 Edge of Sanity (1989)アンソニー・パーキンス主演

『切り裂きジャック』Jack the Ripper (1988) マイケル・ケイン主演

『名探偵ホームズ/黒馬車の影』Murder by Decree (1979)

『霧の夜の戦慄』Jack the Ripper (1959)

『下宿人』ヒッチコック


参考資料

『図説 切り裂きジャック』
仁賀 克雄 (著) ふくろうの本 (2001/05/01) 河出書房新社

『ロンドンの恐怖―切り裂きジャックとその時代』
仁賀 克雄 (著) ハヤカワ文庫NF (1988/07/01) 早川書房

『切り裂きジャック―世紀末殺人鬼は誰だったのか?』
コリン・ウィルソン/ロビン・オーデル (著), 仁賀 克雄 (翻訳) 徳間文庫 (1998/07/01) 徳間書店

『恐怖の都ロンドン』
スティーブ・ジョーンズ著/友成純一・訳/ちくま文庫(1997/05/01) 筑摩書房 ISBN: 4480032649

 


1888年のロンドン、イーストエンド

18世紀から19世紀にかけて、ジャガイモ飢饉で流れてきたアイルランド人や、宗教的迫害を逃れてやってきたユダヤ人、ドックで造船関係の職に就く日雇い労働者たちが急増し、増えすぎた人口に環境がついてゆかず、治安は極端に悪化していた。辛い現実を忘れようと、下層階級のものたちはしばしばジンに溺れ,アルコール中毒となっていた。

若く美しい娼婦たちはウェストエンドに稼ぎに行っていたが、年増になって落ちぶれた者たちは安い値段で日銭を稼いでいた。

 

5人の被害者と事件があった場所

(1)メアリ・アン・ニコルズ(ポーリー・ニコルズ)

日時:1888年8月31日
殺害場所:Bucks Row (現在のDurward street、ロンドン病院のすぐ裏手)

42歳。 かつて印刷工と結婚していたが、ポーリーの酒癖の悪さで破綻。救貧院にしばらくいたが、落ちぶれて娼婦になる。

(2)アニー・チャプマン(通称ダーク・アニー)

日時:9月8日
殺害場所:Hanbury street 29番地にある長屋の裏庭

47歳。 色が黒いのでダーク・アニーと呼ばれていた。身長1メートル50センチ足らずと小柄。元夫は近衛兵。

(3)エリザベス・ストライド(通称:ロング・リズ)

日時:9月30日
殺害場所:Berner Street (現在のHenriques street)

44歳。本名エリザベス・ギュスターフスドッター、1843年11月27日スウェーデン生まれ。背が高いことから"ロング・リズ"と呼ばれる。

(4)キャサリン・エドウッズ(別名:ケイト・ケリー、またはアンヌ・ケリー)

日時:9月30日
殺害場所:Mitre Square

43歳。泥酔状態で入れられた拘置所から出てきたところを殺害された。

(5)メアリ・ジェイン・ケリー(通称:ブラック・メアリ)

日時:11月9日
殺害場所:本人のフラット(ミラーズコート13号室)・・・Commercial streetとDorset Street(現在のWhite Row?)の角。

25歳。 ウェールズ生まれ。父はアイルランド系の鉄鋼労働者で、7人兄弟。イーストエンドで売春を始める前に、客とパリに滞在したことがある。

コマーシャル・ストリートにあるパブ「テン・ベルズ」は、メアリー・ケリーが良く利用していたところ。1930年代に奇しくもアニー・チャプマンという名の女性が買い取り、店の名を「ジャック・ザ・リッパー」とした。

 

容疑者たち

事件当時、ほとんどの警察関係者が、犯人は外国人や革エプロンをつけた食肉関係者、ユダヤ人だと考えていた。

 
□モンタギュー・J・ドルウィット
法廷弁護士 兼 教師として ロンドン南部ブラックヒースで働いていた。 最後の反抗が行われてしばらくしてからテムズ川で入水自殺している。 若い頃医学も学んでいる。(Sirメルヴィル・マクノートン・メモによる第一の容疑者)
 
□クラレンス公アルバート
プリンス・エディこと、Prince Albert Victor Edward。"ヴィクトリア女王の長男の長男"として未来の王位継承者の位置にあり、名誉あるガーター勲章を受けている。イートン校からケンブリッジのキングス・コレッジへと進むエリートだが、しばしば変装して王宮を抜け出し、イーストエンドで羽目を外していた。 警察がクリーヴランド・ストリートにある同性愛者の売春宿を強制捜査した際、逮捕者の中にクラレンス公も混じっていた。 梅毒に侵されており、事件から4年後にインフルエンザで急逝。 狩猟を好んだ彼は獲物の解体も巧みで、手術にも立ち会ったことがあるという。
クラレンス公の愛人だった男J・K・ステファンも容疑者のひとりに挙がっている。
 
□Sir ウィリアム・ガル
ヴィクトリア女王の御典医。 カトリックの女性を妊娠させてしまったプリンス・エディを守るために、秘密を知っている女性を馬車を使って次々に殺害していったという説がある。
 
□ジョン・ネトリー
Sirウィリアム・ガルの御者
 
□アレグザンダー・ペダチェンコ
ロシア人医師。 ロンドンの警察機能を麻痺させるためにロシア皇帝の秘密警察に派遣された精神病犯罪者。 被害者はいずれもイギリス式でなくヨーロッパ式のやり方で刻まれていたため、彼である可能性が高いとか。(小説家ウィリアム・ルキュー、ドナルド・マコーミックらによる説)
 
□コミンスキー
ホワイト・チャペルに住んでいたポーランド系ユダヤ人。ロンドン警視庁捜査課のSirメルヴィル・マクノートンは、この人物を最有力候補の一人としている。ロバート・アンダーソン犯罪捜査部長も指摘。
 

捜査関係者

Sirチャールズ・ウォーレン警視総監
前年「血の日曜日事件」で指揮をとった。切り裂きジャック事件の重要な証拠となる「ユダヤ人は・・・」の落書きを消させてしまう。第五の殺人直後に辞任。
 
ロバート・アンダーソン副総監、犯罪捜査部長
 
Sirメルヴィル・マクノートン・・・ロンドン警視庁捜査課・課長
 
フレデリック・アバライン主任警部(45)
切り裂きジャック事件の捜査主任。ドーセット出身。1873年に警部に、1890年に警視に昇任。

ゴッドリー巡査部長

 


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