『グリーンフィンガーズ』Greenfingers (2000)
普通の刑務所から、開放的で進歩的な刑務所に何人か囚人が送り込まれてくるのですが、まず所長と初対面のとき、ワゴンでお茶が運ばれてきます。「お茶とお菓子だ。夢みたいだ」と囚人のひとりがつぶやきます。とってもうれしそう。
何度かお茶を飲むシーンがでてきますが、このほかに、主人公のガールフレンドの家で彼女のお母さん(ガーデン研究家。ヘレン・ミレンが演じています)と,自慢の庭でティータイム。カップもポットも花柄。とっても華やか。ただこのお茶の席で気まずいことが起こります。

(by pokichiさん・2001/3/9)

舞台となった刑務所では「お茶の時間」があることが、ここを特別な場所にしている、その表現がvery Englishなかんじです。でも、さいきんはイギリス人でもティーバッグなんですよね。(私の知人たちは。)で、ティーバッグを捨てるポットが台所に置かれていて便利そうでした。

(by ようこさん・2002/9/30)

『ゴスフォード・パーク』 Gosford Park (2001)
今年のゴールデングローブ賞授賞式だったか、イアン・マッケランが「ゴスフォードパークに出演していない数少ないイギリス人俳優を代表して」と挨拶を始め、会場を沸かせたことでも有名な作品。

ある貴族の館に娘や息子、親戚縁者が集まり、恒例のパーティが始まります。マギー・スミス演じる老婦人は朝食をベッドサイドに運ばせて、優雅にお茶と自家製マーマレイドが載ったトーストを頂いています。また、語り手はマギーの使用人なので、階級社会や金に絡む愛憎などが浮き彫りにされます。

それぞれイギリスの個性派俳優が持ち味を生かして淡々と静かに進行していく物語。ハリウッドの映画プロデューサーも出演し、アメリカ人の目から見たイギリス貴族の暮らしぶりに対する意見なども興味深いところです。さすがアルトマン監督、イギリスの当時の暮らしぶりの細部にもこだわりを感じさせます。

(by Kokkiさん・2002/8/26)

事件解決にやってきた刑事(スティーブン・フライ)が、屋敷の女主人に紅茶を注いであげようとした時、「ミルクを先に入れないで」と言われてしまう。 紅茶より先にミルクを入れるのは、主にミドル・クラスの習慣だからとか。 上流階級は紅茶の後にミルクを入れる。

(by Cheeky 2002/9)

『がんばれ、リアム』 Liam (2000)
・リアムのお兄ちゃんが お仕事(バイト?)に 行く時 沸かしたお湯を水筒に詰め 紅茶の葉とお砂糖を混ぜて 新聞紙に包んで持って行っていました。 その様子をじっと見詰めている リアムが可愛い。

・リアムのお姉ちゃんは ユダヤ人のお宅のメイドをしていて 奥様に紅茶を出していました。

貧しい家庭から 裕福な家庭まで 紅茶は浸透してたのだなぁと つくづく感じました。 

(by きょちょんさん・2002/3/25)

『カメレオン』Cameleon (1997) >>IMDb
4月4日から始まるケルティック・フィルム・フェストで公開になる、全編ウェールズ語によるこの映画。脱走した兵士が6軒長屋の屋根裏に潜んで生活する。それぞれの家の食事やお茶のシーンが見られるが、びっくりしたのは、その家の1軒。夕食時、まずカップにどっさりとお砂糖を入れてから紅茶を注いでいた・・・。ミルクが先、というのはよく聞くけど、お砂糖が先とは・・・。

(by pokichiさん・3/19)

『恋』The Go-Between
戸外でアフタヌーン・ティーを楽しむ光景が見られる。段重ねの皿にはスコーンやビスケット、ケーキなどがのっており、優雅なティーカップや銀食器で夏のひとときを過ごす。執事やメイドがかしずく、まさに上流階級のティー・タイム。

ノリッジの大聖堂を見たあと、少年は憧れの女性マリアンに連れられてティールームへ。何やら白っぽいクリームがたっぷりかかった黒っぽいプディング(お菓子)を食べている。*イギリスでは「Pudding」はお菓子の総称(by Cheeky)