『シーズン・チケット』Purely Belter (2000)
シーズン・チケットという映画を見ましたが、紅茶の出てくるシーンが多いのでメールします。ネタバレあり。

舞台はニュー・キャッスル。
小柄で頭の切れる15歳の少年ジェリーと体は大きいけどどんくさいスーエルの2人は学校に行かず、サッカーのシーズンチケットを手に入れようと、廃品回収から物乞いまで・・・。ドラッグもお酒もタバコも知っていて、犯罪にまで手を染めようかという2人。

・父(祖父?)と2人暮らしのスーエルは、モーニングティーをベッドまで持ってきてもらって、一口飲み、げんなり。その紅茶は水でいれられていたのです。
「お湯は別の蛇口だよ」と指定しているところをみると、マグに直接蛇口から水を注いだらしい・・・。老人はどうもボケ気味で、そのあとクリスマスにターキーを焼く(実はこの映画クリスマスのある風景も出てきます)のですが、スタッフィングにクリスマスプディングをつめてしまったりします。

・ジェリーが社会福祉委員の人と交わした約束で、無理やり2週間だけ登校することになった学校で、「はじめて」について話をする場面では「はじめてサッカーを見に行った日」について語ります。「5歳か6歳で、ハーフタイムに父が紅茶を買ってくれた。砂糖は2つ、ミルクたっぷりの。今までで一番おいしい紅茶だった」と。寒い日で父が上着をかけてくれ,寒くないかと何度も聞いてくれたその父が寒そうだった・・・という貧しいながらも心の交流を感じる話なのですが、これは実はスーエルの思い出。ジェリーの父は、家族に暴力をふるいまくり、父から逃げるため母と子供たちは住所を転々とするのに追いかけてきては家財道具(ヤカンまで)奪っていくようなアル中の馬鹿おやじ。
登校の条件としてもらった、サッカーチケットは、実は自分たちのごひいきの最大のライバルチームのサポーター席。行く気をなくしかけたものの、スタジアムの雰囲気にのまれ、観戦に。盛り上がる客席の中、おとなしく紅茶をすすりながら座っている2人。

・ラストはある活動をする2人が建物の階段を上っていきます。1階上るごとに、別の場所では紅茶の準備が進みます。最後の階に着いたとき、お茶と素敵なことが2人を待っています。

(by pokichiさん・2001/4/15)

この映画ほど、紅茶が効果的に使われている映画はありません!!親子の絆、友人との絆、、、などこの映画は人々のつながりを語るのに必ず、紅茶が登場します。・・・砂糖2つ、ミルクたっぷりの紅茶を準備してこの素敵な映画をご覧下さい。☆☆☆☆

(by Cornishさん・2002/10/20)

『ザ・コミットメンツ』 The Commitments (1991)
男性メンバーが集まってバンドの方針(だったかな?)を話す場面の次くらいにジミーとその友人がお茶を沸かしてました。私はイギリスに行った事もないのですが、こんな粗野な感じの男性が集まって、紅茶、それもわざわざわかすなんて、ブリッティシュとはこうなのね、と感心しました。

そのお茶の付け合せ(?)にクッキーがでていましたが、私が子供の頃に大好きだった、そしていつのまにか無くなったクッキーと同じ気がするのですが・・・。 クッキー片面にオレンジジャムがついていて、それをチョコレートでかぶせていたと思います。 でもどうして、映画のクッキーの中身がオレンジジャムと思うのか、自分でもよく分かりませんが・・・。 どなたかこのクッキーの名前わかる方いらっしゃいませんか?多分25年くらい前の発売だったと思います・・・。

(by CATHARINEさん・2002/9/11)

映画の中に出てきたのはたぶんイギリスやアイルランドでよく見かけるマクビティ社の「Jaffa Cakes」かな?と思います。(by Cheeky)

『茂みの中の欲望』 Here We Go Round The Mulberry Bush (1967)
主人公の男の子は女の子のことで頭がいっぱいで、のんきな母親にイライラしている。その母親が水色と白の縞の大きなマグカップでお茶を飲むシーンがあるんだけど、何でもこのマグカップはかなり古い歴史があるそうです。「アフタヌーン・ティー」にも一時期売ってた記憶が。かっときゃ良かったなー。他にもかわいい自転車が出てきたりしていました。もちろん女の子のファッションもGOOD。

(by がるさん・2001/11/3)

がるさんが、かかれていた「茂み〜」のカップのことで。
映画は見ていないのですが、そのカップはおそらくコーニッシュウエアだと思われます。イギリス旅行の度、買い集めてきました。コーニッシュ、なのにティーポットはオークニー島から抱えて帰ってきたし。これ、ロンドンだとノッティンヒルのマーケットのストリートの常設店にあります。私は今までにポット、マグ、ミルクジャグ、小型のボウルなどを買いました。アンティークもレプリカもぱっと見は変わらないです。アフタヌーンティーでは、もう扱ってないみたいで残念です。他の映画でも見た気がするんですが、思い出せません。

(by pokichiさん・2001/11/9)

『ジェイン・エア』Jane Eyre (1996)
孤児のジェインが孤児用の寄宿舎で8年を過ごし、家庭教師として、ソ−ンフィールドのお屋敷に着いた時、長旅をねぎらってお屋敷の管理人、フェアファックス夫人が、まずティーで出迎えます。銀のティーポットでティーを淹れ、暖かくもてなす様に、夫人の優しさが伝わります。

その時、夫人は女中にサンドイッチを持ってくる様に頼むのですが、女中は「戸棚の鍵を下さい」と言うんですね。夫人は身に付けている鍵束の中から戸棚の鍵を女中に渡すのですが、その後、寝具類を出す場面でも、夫人が戸棚の鍵を開けています。紅茶が英国に入って来た頃、紅茶の入っているキャディには鍵が掛かっていて、女主人が管理していたそうですが、そんな様式を彷彿させる場面です。

(by E.Satieさん・2/14)

『スカートの翼広げて』The Land Girls (1998)
舞台はドーセットの農場。第二次世界大戦中で男手がないために派遣されてきた都会の少女3人が主人公。農場の奥さんが心臓が悪くて倒れたあと、毛糸で編んだコージーカバー(たぶん奥さんの手編み)がかかっているポットから、ダンナがお茶を注いで飲む場面は、ちょっと涙が出そうでした。そのあと病状を説明するのです。

(by ぱぐさん・9/20)

Hope and Glory 『戦場の小さな天使たち』 (1987)
ドイツ軍の空襲を避け、郊外にある祖父の家に疎開した一家。 母の姉妹たちが集まってアフタヌーン・ティーを楽しむ場面も。(by Cheeky)
Second Best 『セカンド・ベスト 父を探す旅』 (1994)
養子縁組みを考えていた中年の独身男性は、初めての家庭訪問ではお茶を飲みながら話そうと、段がさねのアフタヌーン・ティートレイにお茶菓子を盛って待っていた。(by Cheeky)