コヴェントガーデンにあるフリーメイソンのグランドロッジが公開されていて館内案内ツアーまであると知ったのは、『ロンドンの小さな博物館』(清水
晶子 著/集英社新書)を読んでから。モンティ・パイソンの「フリーメイソン流握手」やらモーツァルトの「魔笛」やらでかねてから並々ならぬ関心を抱いていた私は居ても立ってもいられなくなってしまった。 詳細・アクセス方法はこちらへ |
Holborn駅で下車、すぐお目当ての建物を発見した。いったい秘密結社が館内案内ツアーなんて催していいのだろうか。
受付で名前を書いて、もらった名札を胸につけてGuided tourに参加する。所属ロッジを記入する欄があり、自分のロッジ名を書いている人もいた。
図書館手前のMuseum(博物館)にはフリーメイソンのマークが入った食器類が飾られている。図書室では熱心に文献を調べている人たちが居た。いったいどんな本が・・・?いよいよガイデッド・ツアーの始まりだ。案内をしてくれた謎めいた小柄な男性はピンクのシャツにカフス(ボタンでなくカフスというところがブリティッシュな萌えのツボだ)をつけており、ネクタイの柄が変。受付や廊下で出会った人々もにこやかでありながらどこか秘密めいているように感じられるのは気のせいだろうか。私は会う人ごとにモンティ・パイソンのフリーメイソン流握手を仕掛けたくなる衝動を必死でこらえていた。
ガイデッドツアーなので、飾られているものを詳しく解説してくれたので大変面白かった。参加者たちは熱心に質問をしていた。中にはいかにもひやかしの観光客も居たのだが。館内の色調はメイソンカラーである青を基調としており、五芒星、六芒星、ソロモン王、コンパス、万物を見通す目等の象徴が装飾にちりばめられている。儀式に使用する剣、王室関係者のグランドマスターの肖像画、第一次大戦で亡くなったメイソン会員を追悼するステンドグラス等を鑑賞。巻き取り式の紙に美々しくカリグラフィーで名前が記されている。
中でも圧巻だったのは重い銅製の扉の中にあるグランド・テンプル。グランドマスターの椅子はひときわ豪華だった。ヒラムやピタゴラス、ソロモン王等のモザイク画が。案内係の男性はツアー参加者のひとりに秘密の儀式については質問されていたが、やんわりと「それは秘密」と断っていた。
2006年6月訪問
コヴェントガーデンから遠景 |
お土産ショップもある。この前掛けが! |
イギリスには各地にフリーメーソンホールがあるようだ。特にスコットランドのアバディーンには多いらしい。ヨークシャーに行った時にもホールを見つけてわくわく。玄関のステンドグラスがちゃんとメイソンのマークになっている!
Copyright (c) 2008 Cheeky
All Rights Reserved.
サイトに掲載されている情報・記事・画像など、全ての内容の無断転載を禁止します。
引用される際は、必ず出典として当サイト名とURLを明示してください。