伝説のフェアリー・フラッグ:ダンヴェガン城(Dunvegan Castle)
スカイ島を支配した三つのクランのひとつ、Macleod家が800年近くに渡って居城にしていたのがここDanvegan城。 無骨でいかめしい、もののふの城、といった趣か。 額に入れられたぼろぼろの布が飾られており、これは4〜7世紀頃に作られた「フェアリー・フラッグ」という伝説の旗で、これをかざして戦うと勝利をもたらすといういわくつきのお宝だ。 この一族のために妖精からもたらされたものだという。ケルト文化の薫り高いスカイ島によく似合う言い伝えではないか。
ここにはスカイ島出身のフローラ・マクドナルドが助けたボニー・プリンス・チャーリーの毛髪もある。1733年にDunvegan Castleを訪れたサミュエル・ジョンソン博士とその弟子ボズウェルも、スコットランド旅行中にフローラ・マクドナルドに出会ったらしく、彼らは後にこの旅の模様を『ヘブリディーズ諸島紀行日記』という本に著した。
他には、Macleod一族の所領となっているSt. Kilda島の写真展も。 19世紀末に撮影されたモノクロームの古い写真に写っている島民は、みな一様に顔をしかめてレンズを凝視しているように見える。
城内の売店には、ポストカードやティータオル、ティーマットにマグカップなどありとあらゆるスカイ島や城の関連商品が並んでいたが、なかでも目を引いたのは城主(マクロード一族第29代族長、John Macleod卿)自ら吹き込んだこの地方に伝わる民謡(?)のカセットテープ。 城主が一族のキルトを身につけてポーズを取っているポストカードまである。 すごい、歌って踊れる領主さまだ。 城の維持管理には莫大なお金がかかるというが、こうして主自ら頑張っているのがなんともいえず。
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A863: 走りやすいのに眺めのいい道
Dunvegan Castleを出てA863を南東方面へ。 海沿いの道、山やGlenを抜ける道・・・ここは片側一車線ずつあって走りやすい道路なのに景色がいいという、おいしい道だ。私たちは寄らなかったが(夫が飲まないのだ)、途中でB8009という脇道に入ってしばらく行くと、あの名高いウィスキー蒸留所タリスカー(Talisker Distillery)もある。 ウィスキー党の方はぜひ! |
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橋で本土へ:カイル・オブ・ロハルシュ(Kyle of Lochalsh)
SligachanからA87を戻り、Broadford経由でスカイ島と本土をつなぐ橋へ向かう。 この橋はつい数年前にできたものだそうで、それまでは本土に渡るにはフェリーを使っていたそうだ。 便利になったのはいいが、片道5.80ポンドなんて通行料金はちょっと高すぎ。
橋を渡った対岸は、カイル・オブ・ロハルシュ(Kyle of Lochalsh)。 「Kyle」とはゲール語で「海峡」という意味だが、文字どおりここは海峡に面した村。 ここのツーリスト・インフォメーションは高台にあるので、その脇から眺めるスカイ島も素敵。 少し歩いたところに駅もあり、ここからインヴァネスまで線路が続いている。
Highland Coo大行進
大渋滞カイル・オブ・ロハルシュ(Kyle of Lochalsh)から、道路標識にしたがって道路番号のないLocal Roadをたどる。 この道は鉄道の線路に沿っているようで、カイル・オブ・ロハルシュからほんの6マイル、駅にしてふたつめの小さな村プロックトンに着いた。
実はこの村に着くまでの細い道がもう大変! 近くにHighland Coo(牛)を飼っている農家があるらしく、lovelyな茶色い牛たちが我が物顔でのし歩いていたのだ。 夢中で接写していたら、大きいCooがちょっと機嫌を悪くしたようだったので、角で突かれないよう急いで距離を置いた。 こんなにたくさんのCooに会えるなんて。 この道路だけでなく、すぐ脇の緑地にはもっとたくさんのCooがもんぎゅもんぎゅと草をはんでいたのだ。
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||| Highland Cooギャラリー |||
間近でシャッターを押したら興奮気味 |
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