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3日目

ウォズドンマナー(Waddesdon Manor):ナショナルトラスト管理, ロスチャイルド家の館

日本語のガイドブックには「ワデスドンマナー」と表記されることが多いが、現地の発音に忠実に表記しようとすれば「ウォズドンマナー」「ワォズドンマナー」となる。
ここは有名なユダヤ人富豪ロスチャイルド家の分家によって1889年に建てられたマナーハウスで、フランス風の外観が美しい。現在はナショナルトラストの管理下で一般公開されている。
ロスチャイルド家はワイン醸造事業に深く関わっていることでも有名で、フランスの五大シャトーのうちの2つ(シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・ラフィット・ロートシルト)はロスチャイルド家のものである。このWaddesdon Manorにもワインセラーがあり、来訪者はロスチャイルド家ゆかりのワインをお土産に購入することができる。
ロスチャイルド家の家紋の中に5本の矢が描かれていることでも知られているが、これは創始者マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの5人の息子がそれぞれ分家を築いたことに由来する。この「5本の矢」の名を持つ「The Five Arrows Hotel 」というホテルがWaddesdon Manorの敷地の入り口にある。

Waddesdon Manor
Waddesdon, near Aylesbury, Buckinghamshire, HP18 0JH
月・火休み、入場料:大人18ポンド
http://www.nationaltrust.org.uk/waddesdon-manor/
http://www.waddesdon.org.uk/

敷地の入り口から駐車場まで長い長い道程。ロスチャイルド家の財力の凄さが窺える。屋敷の見学はtimed ticket(チケットに入場できる時間が印刷されている)制で混雑時には待たされることがあるとのことだが、私は事前にインターネットで入場時間を予約しておいたのでスムーズに入場できた。通常はクレジットカード等で前払いなのだが、ナショナルトラストの会員やツーリングパスを持っている場合はその旨をチェックボックスで選択すれば「0ポンド」で予約チケットが発行される「システム。

ヘレン・ミレン主演の映画『クイーン』(バッキンガム宮殿の場面)やロバート・ダウニーJr. 主演の『シャーロックホームズ シャドウゲーム』、『ラヴェンダーの咲く庭で』、『007 ネバーセイ・ネバーアゲイン』の他、TVシリーズ『バーナビー警部』等 様々な作品のロケ地に使われている。

館内はフラッシュをたかなければ撮影可能。ルイ16世の肖像やレイノルズ作のレディ・エマ・ハミルトンの肖像等の絵画、豪華な家具や陶器等の展示、ロスチャイルド家の歴史や同家が世界に所有する邸宅の紹介等の資料等、展示物も豊富。建物裏には幾何学模様の整形庭園やランドスケープガーデンがある。

 
 

ナプキンを折り畳んでヘビのような形に
 
 
カフェコーナー。『バーナビー警部』ではこの部分がバカンス先の南仏のレストランとして使用されていた
   
建物裏の噴水

本館から他の施設までの道は散歩コースになっており、ところどころに咲いているキングサリなどの花が美しい。別棟のStablesには現代美術の展示があり、こちらも見学者を集めている。


Stables

キングサリがあちこちに

アンティークモール:The Swan at Tetsworth Antiques Centre

マナーの見学を終え、次はアンティークモールへ。「The Swan」は80以上のディーラーが出店しているレストランを併設したアンティークモールで、グレードIIの指定を受けた建物。傾いた床やゆがんだあらわし梁がこの建物自体がアンティークであることを感じさせる。駐車場にはベンツやBMW等高級車も多く、建物の裏には日本の「セコム」のステッカーが貼られていた。銀器や陶器、家具、ジュエリー、絵画、キッチン雑貨、人形…売られている商品は多種多様。じっくりと隅から隅まで見入ってしまった。

The Swan at Tetsworth Antiques Centre
High Street, Tetsworth Oxfordshire England, UK OX9 7AB
営業時間10〜18時
http://www.theswan.co.uk/


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