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タイトル*え


『英国式庭園殺人事件』The Draughtsman's Contract1982

監督・脚本:ピーター・グリーナウェイ。音楽マイケル・ナイマン。

17世紀末はフランス風整型式庭園から英国式庭園へと移行する時期。原題になっている「画家の契約」とは、主人の留守中に12日間で12枚の絵を仕上げる代わりに、高額の報酬、その間の寝食の保証、そして好きな時に館の主人の妻が求めに応じるというものだった。やがて絵の中には館の主人の死と犯罪を暗示する証拠が描かれていく・・・

全身を緑に塗って彫刻のふりをして庭に立つ裸の男(=グリーンマン)、オランジェリー(温室)など興味深いモチーフがいっぱい。

1999年度英国映画協会によるベスト100作品:80位にランクイン

ロケ地

Groombridge Place, Groombridge, Kent(タンブリッジ・ウェルズ近く)

キャスト

Anthony Higgins .... Mr Neville
Janet Suzman .... Mrs Herbert
Anne-Louise Lambert .... Mrs Talmann
Hugh Fraser .... Mr Talmann
Neil Cunningham .... Mr Noyes
Dave Hill .... Mr Herbert
David Grant .... Mr Seymour

(1982年 イギリス 108)

SOUNDTRACK by Michael Nyman


『英国万歳!』 The Madness of King George

監督は「クルーシブル」のNicholas Hytner。脚本はAlan Bennett
Alan Bennett原作による大ヒット舞台劇"The Madness of George III"の映画化。主役のNigel Hawthorneは、その舞台を三年間演じてきた舞台の名優。

Story

1788年、国王ジョージ3世に異変が起こり始める。早朝から寝間着で野原を駆け巡ったり、女官長に抱き付いたりする国王に周囲は手を焼き、隔離されてしまう。父親の反対する女性と密かに結婚していた皇太子は、国政を自由に動かすため、愛する女性との結婚を晴れて公にするために、王位簒奪を画策する。 悲しみにくれる王妃、政治的に暗躍する臣下たち・・・そんななかで一人の医師が国王の狂気を治すために立ち上がる・・・

 

Check!

□ハノーバー朝

現ウィンザー朝王室と直接つながりがある国王の狂気(しかも遺伝性の病気が原因の)を描いてしまうというなんとも大胆な作品。

*ハノーバー朝はドイツ系だったので、大戦中に敵国ドイツに対する国民感情に配慮して、サクス・コーダ・バーグ、後にウィンザー朝と改名したが、実質は一つの王朝。 この作品の中で王が「eins, zwei, drei. . . 」と臣下にドイツ語を披露してみせるのも、納得。

□ジョージ3世(1738-1820)

在位1760-1820。父は皇太子のFrederick Louisだったが早く亡くなった(1751)ため、祖父のジョージ2世から王位を継ぐ。植民地アメリカを失う。1783年小ピットを呼び寄せ、ウィッグ党の優越政権は終わりを告げる。 1810年精神障害が顕著になったため、皇太子(のちのジョージ4世)が摂政になる。

□植民地の喪失

舞台はアメリカ合衆国が独立したばかりの1788年から始まる。内心では独立を認めたくないのでついついアメリカのことを「植民地は・・」と言ってしまう。

またこの頃ミノルカをはじめとする他の植民地も次々に失ったため、残ったのはインド・カナダ・ジブラルタルだけだった。「ミノルカとジブラルタルを交換したいと伝えてくれないか」という台詞も、こういった時代背景を反映している。

□政治

このジョージV世の時代に内閣制度が復活し、現在のように首相は下院の多数派党首が就任することになった。この作品に出てくる首相ウィリアム・ピットは、同名の父親と区別するために一般に小ピットと呼ばれる。

□皇太子

Rupert Everettの演じるPrince of Wales(皇太子)はこの作品中でも「デブ、デブ」と父親に罵られる不肖の息子だが、実際大酒のみの浪費家で評判だった。反面で芸術関係にも理解があり、ウォルター・スコットやジェーン・オースティンなど文化人を後援し、バッキンガム宮殿を建て、ブライトンにパビリオンを建設した。

□カトリック教徒の地位

皇太子がカトリックのマリア・フィッツハーバート夫人と密かに結婚していたことが問題に。←イギリスの宗教は英国国教会なので、カトリックは一段低く見られていた。法律的にも16731828年に施行されていた「審査法」(=公職就任の際に王への忠誠と国教信奉の先生をさせた法律)のために、カトリック教徒は高官のポストから締め出されていた。

□リア王

シェイクスピアの「リア王」は、財産を早めに譲って引退したために子供たちに裏切られ発狂する国王の物語。 この作品をリハビリのため(?)朗読するというのも皮肉なものだ。

□後日談

この作品ではジョージV世は正気を取り戻しめでたしめでたし・・・なのだが、やはり晩年には完全に発狂してしまい、皇太子が摂政(プリンス・リージェント)として国を治めることになった。彼は父親の死後ジョージ4世として即位した。世間体を重んじてか、マリア(フィッツハーバート夫人)は結局捨てられてしまうのだ。

現代の王室に対する痛烈な皮肉が読み取れる:皇太子の愛人問題、王(女王)が長生きしたために成年になっても王位に即けない皇太子の焦り・・・「もっと理想の家族らしくしろ」という台詞は今の王室にこそ必要な言葉かもしれない。(We must try to be model of a family. There are model fam now, model villages, even model factories. We must be a model family what the nation to look to.

ロケ地

Syon House

ロング・ギャラリーを含む屋敷内のインテリアと幾何学式庭園を撮影に使用。
ロンドン西郊ブレントフォードの近くにあるノーザンバーランド公爵所有の400年の歴史を持つマナーハウスで、世襲相続者のいるロンドン地区唯一の大邸宅。 著名な造園家"ケイパビリティ"ブラウンが手がけた80haの広大なサイオン・パーク内にたたずむ邸内には、ロバート・アダムの見事な室内装飾が見られる。 12haの庭園内には壮大なコンサヴァトリー(温室)がある他、珍しい樹木の種類は200余りに昇る。邸宅は4-10月のみ開館(曜日により休園日あり)。
Syon House, Brentford, Middlesex TW8 8JF....TEL : 0181 560 0881

Wilton House

・・・ウィンザー城の内部として。
美しい林と庭園に囲まれたソールズベリー近郊のマナー・ハウスで、建築家のイニゴ・ジョーンズの設計によるもの。チューダー王朝時代の塔と厨房が現存している。館内に敷き詰められたウィルトン産カーペットと贅を尽くした家具調度が見事な17世紀建築を引き立てる。
Wilton House, Wilton, Salisbury, Wiltshire SP2 0BJ...TEL:01722 743115

Arundel Castle,West Sussex

小さな湖畔の町を眼下に見下ろし、高く聳え立つアランデル城は、ノルマン人によって建設され、16世紀にノフォーク公爵の手に渡り、現在も公爵家の所有になっている中世風の城。 およそ100年前に11世紀の城の跡地に建てられた。 優れた絵画や家具のコレクション、ライブラリー、兵器庫で有名。 14世紀建築の聖ニコラス教区教会が名高い。
映画の中ではウィンザー城の外観としてジョージ3世が石壁の中に閉じ込められる場面で使用。
Arundel Castle, Arundel, West Sussex...TEL : 01903 883136

Eton Collage (パブリック・スクール)

・・・国会の場面

Bodleian Libraly, Oxford University

Thame Park, Oxfordshire

この地所には、クラレンス公(ジョージ三世の息子・のちのウィリアム六世)と短期間婚約していたSophia Wykehamの屋敷があった。 ジョージ三世の狂気の兆候が見えたことで、クラレンス公はより高い地位の女性と結婚しなければならなくなったので、婚約を破棄せざるを得なかった。

□ロンドンSt. Paul's Cathedral

Royal Naval College(Painted Hall), Greenwich

Broughton Castle, Oxfordshire

・・・王妃の居室として

Awards

カンヌ映画祭主演女優賞(ヘレン・ミレン)

米アカデミー美術賞

(その他)1999年度英国映画協会によるベスト100作品:42位にランクイン

キャスト

Nigel Hawthorne .... George III
Helen Mirren .... Queen Charlotte
Ian Holm.... Dr. Willis (元牧師の医師)
Rupert Graves .... Greville大尉 (侍従)
Amanda Donohoe .... Lady Pembroke(マルボロ公の娘)
Rupert Everett.... Prince of Wales(皇太子)
Julian Wadham .... Pitt 首相
Anthony Calf .... Fitzroy大尉

参考資料とリンク

『とびきり愉快なイギリス史』
ジョン・ファーマン (著), 尾崎 寔 (翻訳) ちくま文庫 (1997/04/01) 筑摩書房

『英国王室史話』(上)
森 護(著)中公文庫

 

1994年 イギリス 110分)


『エドワードIIEdward II

監督・脚本:デレク・ジャーマン
原作:クリストファー・マーロウ(シェイクスピアとほぼ同時代の劇作家)
撮影:イアン・ウィルソン
音楽:サイモン・フィッシャー・ターナー
衣装デザイン:サンディ・パウエル

Story

父王エドワード一世の崩御に伴い、エドワード二世は即位後すぐに追放されていた愛人ガヴェストンを呼び寄せる。 王の寵愛をいいことに傍若無人に振舞うガヴェストンに、重臣たちも苦々しい思いを隠せない。 フランスから嫁いできた美しい王妃イザベラは、ゲイである夫からは見向きもされず、不満と孤独を募らせていた。

そんな彼女に近づいたのは、有力貴族のモーティマー。 彼は他の貴族たちとともにイザベラと王子をまつりあげ、ガヴェストンを追放させることに成功する。 王の嘆きと怒りに降参したと見せかけ、イザベラとモーティマーはガヴェストンを亡き者にしようとしてもう一度呼び寄せるが、ガヴェストンは自分に歯向かう者たちを次々に粛清していった。 これに耐えかねたモーティマーと貴族たちはついに立ち上がってガヴェストンを殺害し、エドワード二世を幽閉してしまうが・・・。

ポール・スミスやキャサリン・ハムネットの衣装を身に纏った俳優達が歴史的事件にアレンジを加えている。エドワードIIは、カーナヴォン城で戴冠した初代のプリンス・オブ・ウェールズだったが、あんな結末を迎えるとは…退位に追い込まれたエドワード二世の悲劇と、ゲイ・バッシングの悲劇を二重映しに描き出している。

Check

□エドワード二世

即位後、寵臣ギャヴスタンにいれあげて国政をおろそかにしたエドワード2世に反感を抱く貴族たちは、王妃イザベラのもとに集まるようになり、のちにイザベラとその愛人マーチ伯モーティマーによってエドワードは捕らえられ、息子(後のエドワード3世・フランスとの百年戦争を始めた)に譲位後幽閉される。王者は体に外傷を残してはいけないので、一説によるとエドワードは肛門から焼け火箸を突っ込むという残虐な方法で殺害された。

□王妃イザベラ

イザベラはフランス王フィリップ四世(在位1285-1314)の娘。4歳のときエドワードと婚約し、1308年にイングランドにきてエドワードと結婚する。

長男エドワードはのちに即位してエドワード三世となる。

イザベラとエドワード二世の次女ジョアンは、のちにロバート・ザ・ブルースことスコットランド王ロバート一世の皇太子デイビッドと結婚する。

□マーチ伯モーティマー

□エドワード三世

 

1308年 エドワード二世、フランス王女イザベラと結婚
   
1326年 王妃イザベラ、愛人のモーティマー伯とともにエドワード二世を攻める
1327年 エドワード二世廃位(1月)、のち惨殺される(12月)

Awards

ベルリン映画祭・国際批評家賞/ヴェネツィア映画祭主演女優賞(T・スウィントン)

キャスト

Steven Waddington .... Edward2世
Andrew Tiernan .... 寵臣Gaveston
Tilda Swinton .... 王妃 Isabella
Nigel Terry .... Mortimer
John Lynch .... Spencer
David Oliver .... Thug
Dudley Sutton .... Bishop of Winchester
Kevin Collins ....
看守
Annie Lennox .... 歌姫

ケヴィン・コリンズは当時デレク・ジャーマン監督の恋人だった。

 

参考資料とリンク

国内盤DVD

『とびきり愉快なイギリス史』
ジョン・ファーマン (著), 尾崎 寔 (翻訳) ちくま文庫 (1997/04/01) 筑摩書房

『英国王室史話』(上)
森 護(著)中公文庫

(1991年 英=日 90)


『エクスカリバー』 Excalibur

監督:John Boorman・・・『ザ・ジェネラル』『戦場の小さな天使たち』『未来惑星ザルドス』
脚本:John BoormanRospo Pallenberg
原作:Thomas Malory 『アーサー王の死』_Le Morte d'Arthur_
音楽:Trevor Jones

Story

魔術と殺戮が支配する暗黒時代のイギリス。ウーサー王が岩に突き刺して以来誰も抜くことができなかった王者の剣"エクスカリバー"を手にしたアーサーは、王となって円卓の騎士を従え国家統一を目指す。妻グエネヴィアと騎士ランスロットとの不義に苦悩し、ホーリーグレイル(聖杯)を求めて騎士たちを全国に派遣する。やがて異父姉モーガーナとの間にできた息子モードレットがアーサーの王位を狙うようになり・・・

Check!

□アーサー王伝説

トマス・マロリーの『アーサー王の死』を下敷きに、イギリス人に人気の高いアーサー王伝説を描いている。

特集:アーサー王と円卓の騎士

□ウーサー王

コーンウォール公の妻イグレーンの美しさに目が眩み、コーンウォール公との盟約を破り魔術師マーリーンの助けを借りて彼女と一夜を共にした。その夜できた子供が後のアーサー王。

□魔術師マーリン

ウーサー王の欲望の代償として幼子アーサーを預かり、人間に託して養育させた。のちにアーサーがエクスカリバーを引き抜いた時に現れる。

□モーガーナ

コーンウォール公とその妻イグレーンの娘。のちにマーリーンについて魔術を身に付ける。魔法でグゥイネヴィアに化けてアーサーと契り、モードレットという息子を得る。

□監督の3人の子供たちが出演

Charlie BoormanMordredの少年時代、Katrina Boormanがアーサーの母イグレーン、そしてクレジットにはないが湖の精をTelsehe Boormanが演じているらしい。

□音楽

"Prelude to Parisfal"
by Richard Wagner

"Prelude to Tristan and Isolde"
by Richard Wagner

"Siegfried's Funeral March from The Ring"
by Richard Wagner

"O Fortuna"from Carmina Burana
by Carl Orff

ロケ地

アイルランド

Cahir Castle, Tipperary, Ireland
River Suir, Tipperary, Ireland
Rock of Cashel, Tipperary
Derrynane, Co. Kerry
Powerscourt Waterfall, Co.Wicklow
Childers Wood(near Roundwood), Co.Wicklow
Sally Gap, Wicklow Mountains

Awards

1981年アカデミー撮影賞ノミネート(アレックス・トムソン)
1981
年カンヌ国際映画祭 詩学貢献映画賞(ジョン・ブアマン)

キャスト

Nigel Terry .... King Arthur
Helen Mirren .... Morgana (アーサーの異父姉)
Nicholas Clay .... Lancelot (
騎士)
Cherie Lunghi .... Guenevere (
アーサーの妻)
Paul Geoffrey .... Perceval (
円卓の騎士)
Nicol Williamson .... Merlin (
魔術師)
Robert Addie .... Mordred (Arthur
Morganaの息子)
Gabriel Byrne .... Uther (アーサーの父)
Keith Buckley .... Uryens
Katrine Boorman .... Igrayne (Arthur
Morganaの母・コーンウォール公の妻)
Liam Neeson .... Gawain (円卓の騎士)
Corin Redgrave .... Cornwall
Niall O'Brien .... Kay (円卓の騎士・アーサーの養父の息子)
Patrick Stewart .... Leondegrance (Guenevere
の父)
Clive Swift .... Ector (
円卓の騎士)

1981年 アメリカ 141分)


『エクスカリバー 聖剣伝説』 Merlin (1998)

監督:Steve Barron
制作:Robert Halmi Sr.(HallMark社)
脚本:Edward Khmara/ David Stevens/Peter Barnes
音楽:Trevor Jones
撮影:Sergei Kozlov

Story

キリスト教世界に対抗する精霊界の女王マブ。彼女が創造した魔法使いマーリンは、産みの母と育ての親アンブローシアを殺され、マブと決別する。

人間の父を持たないマーリンは、城の建築を成功させるためにと暴君ヴォーティガンに捕らえられ、そこで昔想いを寄せていた美女ニムエと再会する。ウーサー王との戦いを控えていたヴォーティガンは、クイーン・マブにそそのかされニムエを竜の生け贄にする。マーリンの魔法によってニムエは助かったが、ひどい火傷を負ってしまう。

"人間界に善き王を"と望むマーリンは、他人の妻に横恋慕しているウーサー王に手を貸し、彼の子供を貰い受ける約束をする。その子供こそのちのアーサー王。マーリンが湖の女神から授けられた聖剣エクスカリバーを楽々と岩から抜き取ったアーサーは、王として力を付けてゆく。一方でクイーン・マブは、アーサーが異父姉モーガンと契って生れた子モードレットを取り込んで、マーリンに対抗しようとするのだが・・・

魔法使いマーリンの視点から描いたアーサー王伝説。マーリンとクイーン・マブの拮抗が話の軸となっている。

「私たちは人間に忘れられてしまうと存在できない(When we are forgotten, we cease to exist.)」という台詞が印象的。ジム・ヘンソン工房によるSFXにも注目。

特集:アーサー王と円卓の騎士

ロケ地:ウェールズ

Pembrokeshire, Dyfed, Wales
Snowdonia, Wales

Awards

1998年エミー賞、4部門受賞、11部門ノミネート
美術賞(Michael BooneKaren BrooksRoger HallJohn King)
衣装デザイン賞(Ann Hollowood)
メイクアップ賞(Mark CoulierAileen Seaton)
特殊視覚効果賞
1999年ゴールデングローブ賞4部門ノミネート

キャスト

Sam Neill .... Merlin(魔法使い)
Isabella Rossellini .... Nimue(
マーリンの恋人)

Miranda Richardson .... Queen Mab / Dame du Lac(湖の女神・マブの妹)
Martin Short .... Frik(
子鬼・クイーン・マブの手下)
Billie Whitelaw .... Ambrosia(Merlin
の養母)

Paul Curran .... King Arthur Pendragon
Helena Bonham-Carter .... Morgan Le Fey(Arthurの異父姉・コーンウォール公の娘)
Jason Done .... Mordred(Artherとその異父姉Morganの子)
Lena Headey .... Guinevere王妃(アーサーの妃)
Jeremy Sheffield ....
湖の騎士Sir Lancelot(円卓の騎士・Guinevereと不倫を)
Janine Eser .... Lady Elaine(
ランスロットとの間にガラハッドをもうけた女性)
Justin Girdler .... Young Galahad (
ランスロットの息子)

John Gielgud .... King Constant (ブリテン島最初のキリスト教徒の王)
Rutger Hauer .... Lord Vortigern (
サクソン人の暴君)
James Earl Jones ....
山の王(声の出演)

Mark Jax .... King Uther Pendragon(アーサーの父)
Thomas Lockyer .... Cornwall
公爵(Igraineの夫)
Rachel Colover .... Lady Igraine (
アーサーの母・コーンウォール公の妻)
Daniel Brocklebank ....
若い頃のMerlin
Agnieszka Koson ....
若い頃のNimue
Alice Hamilton ....
若い頃のMorgan Le Fey
Harry Whitewood ....
若い頃のMordred
John McEnery .... Lord Ardente(
ニムエの父)

青年時代のマーリンを演じたDaniel Brocklebankは、『恋に落ちたシェイクスピア』でジュリエットの役の少年俳優に扮している。

(米=英120分)


『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』 Everybody Loves Sunshine

監督・脚本・主演:Andrew Goth

Story

チィニーズマフィアと地元のギャングによる抗争が絶えない、暴力が支配するイングランドのとある街。2年間の刑期が明け出所してきたレイとテリー。出所後すぐに中国人たちとの戦いに身を投じて行くテリーは、レイとともに街の支配者にのし上がろうと鼻息も荒かったが、レイの方はこれまでの血まみれの暮らしに嫌気が差し、堅気になることを望んでいだ。クラブで知り合った恋人クレアとの幸せなひととき、音楽仲間のレオンたちとダンスの練習に打ち込む充実した時間。ところがテリーは自分から離れていこうとするレイに異常な執着をみせ、それは次第に狂気へと変わっていった・・・

デヴィッド・ボウイとドラムンベース界の寵児ゴールディが共演。イギリスのダークサイドを現実的に映したネオ・ブリット・ムービー。

1998年英国映画祭オープニング上映作品。BAFTAカール・フォーマン賞、ヨーロピアン・スクリプト・ファンド、ヤングライダース賞を受賞した新鋭アンドリュー・ゴスの初監督作品。

レイは平穏な生活を、テリーは街の支配者になることを・・・誰もが陽光を求めてあがいているのに、この作品中の景色はいつも英国らしい鈍い曇天かどしゃ降りの雨。

ロケ地

リバプール
マン島

音楽

アンドリュー・ゴスの実弟ニッキー・マシューが音楽を担当。他にはジャミロクワイ、ストーンローゼス、ブラック・トゥ・ブラックなどが使用されている。全編を流れるテクノサウンドが印象的。

キャスト

Andrew Goth .... Ray
Goldie .... Terry (Ray
のいとこ)
David Bowie .... Bernie (Ray
Terryの留守を任されていた)
Rachel Shelley .... Clare (Ray
の恋人)
Cling Dyer .... Leon (Ray
の音楽仲間)
Sarah Shackleton .... Helen (Leon
の妻)
Graham Bryan .... Pat (Terry
たちの仲間・新入り)
Adrian Pang .... Steven (
中国人ギャングのボス)
Doreen Ingleton .... Rayの母

(1998年 イギリス 102)

Official WebSite ... English


『エマ』 Emma(1996)

原作はジェーン・オースティンの1816年に刊行された作品。裕福な家に育った勝ち気なお嬢様エマは、恋のキューピッド役を演じるのが大好き。親友のハリエットに素敵な恋人を見つけようとはりきるが・・・キューピッドも自分の恋となると不器用になってしまう。

舞台はイギリス南東部のサリー州Highburyという設定(ロケ地はドーセット地方Stafford Houseなどを中心に)。病気療養にいい保養地としてBathの名が頻繁に挙がっていた。19世紀初頭の女性の衣装は、ハイ・ウェストで胸の大きく開いたゆったりしたもの。

「トレイン・スポッティング」のユアン・マクレガーがエマが惹かれる相手の一人(フランク・チャーチル)として出演。文字どおり白馬に乗った王子様として水溜まりにはまったエマの馬車を助けたり、エマの友人がジプシーに襲われているところを救ったり・・・ユアンは今イギリスで最も注目されている若手俳優のひとり。

善良で滑稽なオールドミスのミス・ベイツを演じるのは、エマ・トンプソンの妹のソフィー・トンプソン。その母親役には彼女の実母のフィリダ・ロウ。フィリダ・ロウは「ウィンター・ゲスト」でエマ・トンプソンとも親子共演している。(*没落した家の娘がオールドミスになってしまうというのは当時よくあることだった。「いつか晴れた日に」の姉妹も財産がないために結婚に苦労した)

ロケ地

Evershot, Dorset

(Highburyの町として)
トマス・ハーディの『テス』の舞台のひとつといわれている。原作のHighburyはイギリス南東部のサリー州という設定だが、現在開発が進んでいるため、南西イングランドにロケ地を移した。

Post Officeは映画の中で、ハリオットが雨宿りをしたお店で、映画の中にも何度か出てきます。教会の斜め前のツタのからまる大きなお家は、前のベンチで、エマとハリオットがエルトン牧師からの手紙を読んでいるところ。(情報提供:Eikoさん)

Stafford House, Dorset

Mapperton House gardens, Dorset

(Weston夫人の屋敷として)
17
世紀のマナーハウスで、代々サンドウィッチ伯爵家の住まいとなっている。
初代伯爵がチャールズ二世時代の海軍大将を勤めていた関係で、海を題材にした絵画のコレクションが豊富。(ナショナル・トラスト所有)

Robert Montagu(サンドウィッチ伯爵の親戚)の自宅

(Mrs Goddardの学校として)

Coker Court, East Coker, Somerset

Claydon House

ナショナル・トラスト所有)
AddressMiddle Claydon,nr Buckingham,MK18 2EY

 

キャスト

Gwyneth Paltrow .... Emma Woodhouse
Denys Hawthorne .... Henry Woodhouse (
エマの父)

Jeremy Northam .... George Knightley (エマの姉の夫の兄)
Karen Westwood .... Isabella (エマの姉)
Brian Capron .... John Knightley (
エマの姉の夫)

Toni Collette .... Harriet Smith (エマの親友)

James Cosmo .... Mr Weston
Greta Scacchi .... Mrs Anne Taylor Weston (エマの元家庭教師)
Ewan McGregor.... Frank Churchill (ウェストン氏の先妻の子)

Alan Cumming .... Elton牧師
Juliet Stevenson .... Mrs Elton

Sophie Thompson .... Miss Hetty Bates
Phyllida Law .... Mrs Bates
Polly Walker .... Jane Fairfax (ミス・ベイツの姪)

Kathleen Byron .... Mrs Goddard
Edward Woodall .... Mr Martin
Angela Down .... Mrs Martin
Rebecca Craig .... Miss Martin
John Franklyn-Robbins .... Mr Cole

 

参考資料・ソフトなど

DVD(国内盤)

サウンドトラック:Amazon.Japan

書籍:
『エマ』上巻下巻/工藤 政司・訳/岩波文庫(2000/10/01)
エマ/ハーディング祥子・訳/青山出版社(1997/02/01)

 

(1996年 イギリス 122)

 


『エンジェリック・カンバセーション』 The Angelic Conversation (1985)

監督:デレク・ジャーマン

シェイクスピアの14のソネットが語られる実験的作品。

ロケ地

Isle of Grain(ロンドン東部、テムズ川河口)

Winspit, Dorset

Dancing Ledge, Dorset

Montacute House, Somerset

キャスト

Judi Dench .... ナレーター

ソフト

国内盤DVD

(1985年 イギリス 78分)


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