コッツウォルズの町と村めぐり Broadway, Chipping Camden…

その他ずいぶんたくさんの村を訪れたので、土地の人に聞いた情報も交えて簡単に紹介しよう。

Broadwayはその名のとおり、広い道が町の中央を通っている。Information Centreもありかなり開けている街だ。ここには、リゴン・アームズ・ホテルという名高いホテルがある。(チャールズ1世やクロムウェルも泊まったことがある)有名な町だけに観光客もBourton-on-the-waterと並んで一番多かったような気がする。

Chipping CamdenChipping Camdenは町外れに草葺き屋根の家が何軒かあり、まるでおとぎばなしのような風景。ここの近くに名高い庭園Hidcote Manor Gardenもある。

Moreton-in-Marshはコッツウォルズの北限に位置し、この地方で数少ない鉄道が通っている町だ。

Stow-on-the-woldはアンティークを扱う店が多く種類も豊富だが、値段は高いらしい。(もう少し手ごろなのがほしければBurfordのほうが良いそうだ)

Upper SloughterLower Sloughterはすぐ近くにあり、中央を水が流れている。きれいなことはきれいだが、泊まるほどの場所でもないか。

Bourton-on-the-waterは最も有名な町の一つだが、ちょっと俗化されすぎていると思ったのは気のせいだろうか。 まるで「清里」のようだという印象を受けた。 観光施設は充実していて、 Model Villageという、町をそっくり1/9に縮尺したもの(まるで東武ワールドスクエア??)や、モーターミュージアムがある。

Burfordも、中央を一本道が通る静かな村。骨董屋がいくつかある。 このへんで宿をそろそろ見つけようかと思っていたのだが、あいにくどこも満室。(空いているところもあったのだが、高かった)横道を入った終わりのところにある「The Lambs Inn」という宿も知る人ぞ知る名所。 一階はパブになっていて、2階が客室。 白い子羊の看板が愛らしい。

 

B&B @ Lechlade テムズ川上流の町

Lechlade夜7時も過ぎ、そろそろ今夜泊まる村を決めなければと思っていたのだが、あいにく適当なところが見つからない。 いくつかの村を過ぎ、あるところで普通の家っぽいのだが、小さく「Bed & Breakfast」の看板が下がっているのを見つける。呼び鈴を押しても誰もこないようなので次を探そうと思っていたときに、奥のほうから小さい男の子がひょっこり出てきた。 部屋は空いているというのでその男の子に案内してもらうことになった。大人はどこにいるんだろう??と不思議に思ったが、お母さんは仕事に行っていたらしい。

本当に普通の家なので各部屋の鍵は付いていない。イギリスのB&Bには時々こういうところもある。夜は家全体の鍵を閉めてしまうので深夜の外出はできないということだったが、時差の関係でその時間に会社に連絡を入れなければならなかったので、男の子は困っていたようだったが裏口を教えてくれた。

夕食は町の中央にインド料理レストランがあったのでTake Away(お持ち帰り)用に包んでもらって、部屋で食べた。

lechlade改めて部屋を見回すと、古びているながらもなかなか趣きある調度品を使っている。

部屋も今回の旅行の中で一番広いし、天井も高い。ベッドには天蓋のようなものがついているし、ベッドカバーも落ち着いた良い色で、縁にローラ・アシュレイの生地が使ってあるのがわかる。よく見ると壁紙やクッションもローラ・アシュレイの落ち着いた色の生地で、ここの主の手作りらしいし、壁紙もコーディネートされている。バスルームも付いており(普通は共同というところが多い)、壁紙やタイルもローラのだ。全体的にシックな色調でまとめられており、趣味の良さがうかがえる。これで朝ご飯が付いて二人で35ポンド(当時約6,000円)は安いだろう。

翌朝は男の子のお母さんがいて、朝食を用意してくれた。 もちろんおなかいっぱい食べる。 あの子は10歳になったばかりだとのこと。小さいときの天使のような写真がいっぱい居間に飾ってあった。

宿を出てから散歩をしに行く。 Lechladeはテムズ川の上流の村で、小船でもこのあたりまでしかさかのぼれない。川の片岸が空き地になっていて、犬の散歩をする人が時々通る程度だ。

さて、この日の目玉は週に一度しか公開されない、ウイリアムモリスの愛したケルムスコット・マナーだった。

 


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