カーディフ市内に戻り先に今夜の宿を捜しておく。
移動はしないが、せっかくだからいろいろな宿に泊まってみたいからだ。 良さそうなところを見つけて部屋を見せてもらった。 青系統でまとめられた室内にはインテリアについてかなりのこだわりが感じられる。 TVも家具の中に収納できるようになっている。 特にベッドカバーが刺繍のいっぱい入った凝ったキルトで、ひとめで気に入ってしまった。 |
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ただ、値段がちょっと高いから(二人で朝食付き£49)どうしようか、やめようかとひそひそやっているうちに、「じゃあいいよ、£42で」と言ってくれたので、たまには贅沢してみようとそこに決めてしまった。 泊まってみてわかったのだが、そこは£49でも十二分に価値のある素敵なところで、実は本当の料金はチラシによると£59.5だったようだ。 極東からはるばるやって来た若者たち(?)に同情してくれたのか。
昨夜のB&Bにザックを取りに行く。 部屋の鍵を返すのをうっかり忘れていて申し出ると、おばあさんのほうも鍵がなかったことに全然気が付いていなかったらしい。これからコーンウォールに行くことや世間話を少しした。 おばあさんの亡くなった娘もコーンウォールのペンザンスに住んでいたそうだ。
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歩行者天国になっているショッピング街
Queen's roadも、日曜でほとんどの店が閉まっている。
飲み物を買ってからカーディフ城に着いたのが夕方5:00。 あと1時間で閉園なので入場料半額に。
庭にはなぜか孔雀がたくさんいる。 城のてっぺんに登ると見晴らしが良く気持ちがいい。 カーディフの主立ったところがぐるりと見渡せる。 この城はナショナル・トラストの所有なので、入り口に売店もある。 ウェールズ料理のレシピの本を買ったので帰ったら挑戦してみよう。 |
Cardiff Castle 1900年の歴史を誇る城(ローマ軍が砦を築き、12〜14世紀にノルマン軍が改築)を19世紀に入ってから3代目ビュート侯がヴィクトリア時代の天才建築家ウィリアム・バージェスに内装を依頼。
土日は閉園時間が早まるので気をつけて。博物館・売店も併設。
閉園時間ぎりぎりまで楽しんだ後は再びQueen's roadへ。 もうさっき開いていた店も大半は閉まっている。 夕食を…と思っていたのだが、わざわざイギリスまで来て某国際ハンバーガーチェーンで済ますのだけは絶対に嫌だ。
アイリッシュ・パブに入ってみたが、残念ながら日曜日は食事を出していないとのこと。 あちこち歩いていくうちに、さっきのウエールズ民族博物館行きのバスで一緒だったドイツ人カップルを見かけた。結局彼らが入っていった通りで、ケバブの店に入る。 「なんか私たちって行動パターンが一緒だよね。」
ケバブは羊などの肉を串刺しにしてあぶったものを削ってピタパンに挟んで食べる、ちょっと中近東っぽい食事。 以前日本でも流行ったシュラスコを思い浮かべていただくとわかりやすい。 ラムとチキンのミックスケバブと、チキンカレーonチップス(ジャガイモの細切り揚げ)をテイクアウェイした。 肉は切り取ってからさらに炒めていてスパイシーで香ばしい。 駅構内の売店Menziesで雑誌を買って帰る。 暑い一日だったので宿に帰ってからもずいぶん紅茶を飲んだ。
TVをつけるとウェールズ語でニュースをやっていた。 ちょうどウィンブルドンの時期だったので、ヒンギスの試合も観戦。そしてジェーン・オースティン原作の連続ドラマ「Pride and Prejudice」をやっていて嬉しかった。 ジェーン・オースティンの小説はタイトルが洒落ている。 「Pride and Prejudice」にしろ「Sense and Sensibility」にしろ韻を踏んでいるのだが、日本語に訳すとミもフタもない。 「高慢と偏見」「分別と多感」じゃああまり読む気がしない。(「分別と多感」はエマ・トンプソン主演で映画化されたときに邦題が「いつか晴れた日に」となっていた。)
カーディフ2泊目の朝は何もかも素晴らしかった。 食器はすべてPortmeirionの植物画シリーズ、カトラリーは憧れの Arthur Price。このPortmeirionというメーカーのThe Botanic Garden(=植物園)というシリーズの食器は「これぞ英国!」とでも言いたくなるような美しい植物画が全面に描かれており、我が家でもイギリスに行く度に少しずつ買い足している。 ウェッジウッドやロイヤル・ドルトンのような名陶のものとは趣きを異にするが、心和ませるものがある。フルーツもたくさん用意されていて、食事の内容も豪華。
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