三日目の行程

 

MorarのB&Bの朝:巨大なキッパーで満腹

ダイニング・ルームは窓から海の見える気持ちのいい空間。 朝食はオレンジジュース、シリアル、トースト、紅茶・・・そして大きなキッパー(ニシンの薫製)が・・・二匹ずつ。 ちょっとしたホッケの開きくらいのサイズを朝から二匹も?! サービス精神旺盛なのはいいが、いったい英国人の胃袋はどうなっているのだ。
口に含むと薫製独特の風味が何とも言えず美味しい。 意外にもキッパーには紅茶が合うようだ。 これなら白いご飯でもいけるかもしれない。 結局出されたものは残さずたいらげ、満腹になってそのB&Bを後にした。

「これからスカイ島に行くの? 晴れるといいね、よい旅を!」


キッパー、お一人さま二匹

 

マレイグ港でアザラシに遭遇

マレイグ港から朝一番のフェリーでスカイ島へ。料金は片道で人間(2.80×2)+車15.85。 遥か彼方にぼんやり見えるスカイ島らしき影を見やると、いやがおうでも興奮は高まる。

デッキからふと海面を見やると、波間にアザラシの姿が。濡れてつやつやと光った頭がぬぅっと出てきた時は、あまりの可愛らしさに大興奮してしまった。 白い斑点模様もついていたような。ハイランドではアザラシ鑑賞ツアーなるものに参加できる場所もあるようだが、いるとわかっていて見に行くのと、偶然出会うのとでは感動も全然違う。映画『フィオナの海』も原作の小説はここハイランドが舞台だが、アザラシを見てふと思い出したのは、この映画に出てくるケルトのセルキー伝説。 セルキーはアザラシの姿をした妖精で、皮を脱ぐと中から絶世の美女が出てくるのだ。アザラシは、ちょうどその中に美女が入っていてもおかしくないサイズなので、そんな伝説が生まれたのだろうか。

 

スカイ島(Isle of Skye)到着

マレイグからのフェリーは、スカイ島のArmadale港に到着。 いくつか廃城跡を見ながらSingle Truck Road(一車線)のA851をBroadford目指して北上。

「スカイ(Skye)」とは、「空」ではなくゲール語で「翼」という意味。 鳥が翼を広げたようなかたちをしていることから名付けられたそうだ。 この島の看板は、ほとんどがゲール語(Gaelic)と英語の二カ国語表記。 スコットランド本土ではとっくに廃れてしまったゲール語も、この島ではまだ現役とのこと。こんな異国情緒も旅人を惹きつけてやまない要素の一つになっているのかもしれない。

BroadfordはPortreeと並ぶスカイ島観光の交通拠点となっている町なので、Petrol Station(ガソリンスタンド)で燃料補給したりお菓子や飲み物を買って、今日のロング・ドライブに備える。

 


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