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2日目:ケント

イングランド最大級のマナーハウス Knole (ナショナルトラスト)

Gavin Gregg Restaurantでのランチを終え、レストランがあるHigh streetを下っていくと左側にKnole(ノール)に通じる道を示す看板があった。

Knoleはイングランドでも最大級のマナーハウスで、一説によると一年の日数と同じ365の部屋、週の数と同じ52の階段、月の数と同じ12の玄関、そして1週間の日数と同じ7つの庭を持つと言われている。15世紀にカンタベリー大司教Thomas Bourchierによって建てられた屋敷をエリザベス一世がいとこのトマス・サックヴィルに与えて以来、代々サックヴィル家が住んでいる。

この屋敷を是非とも訪れてみたかったのは、シシングハースト・カッスル・ガーデンを造り上げたヴィタ・サックヴィル=ウェストはサックヴィル男爵家のひとり娘としてここで生まれ育ったから。ヴィタは女性であるがゆえに家督を継げず(彼女の叔父が相続した)、廃墟となっていたシシングハーストを購入しその庭作りに情熱を傾けた。

屋敷に向かう迄の敷地は広大で、途中で放し飼いにされている鹿の群れを見掛けた。

入場料は11.50ポンドだが、ナショナルトラストのツーリストパスの提示で無料に。

365ある部屋の内、13部屋しか公開していないとのことだが、とにかく規模の大きさに圧倒される。ナショナルトラストにこの屋敷を寄贈した後も、サックヴィル家の子孫が非公開エリアに住んでいるそうだ。
天井のモールディングの華麗さ、凝った木彫、数々の古びたタペストリー、ズラリと並んだライオンの顔が付いた椅子、先祖代々の肖像画、銀製品、マラカイトの箱、食器・・・

ヴァージニア・ウルフがヴィタをモデルに書いた小説『オーランドー(Orlando)』に出てくるお屋敷はもちろんこのノールのことで、肖像画や調度品を観ていると小説に出てくる描写が思い起こされた。

Knole
Sevenoaks, Kent TN15 0RP
http://www.nationaltrust.org.uk/knole/

   

屋敷のすぐ前の緑地にも放し飼いの鹿がたくさんいた。フンがあちこちに落ちているので足元に注意。人に慣れているのか、手を出すと至近距離まで寄ってくる。

敷地自体は極めて広大だが、花のある凝ったガーデンがないため予想より見学に時間が掛からなかった。
併設のナショナルトラストショップで薔薇の模様が綺麗なショートブレッド缶(7.00ポンド)やファッジ(Dairy Fudge 150g, 1.25ポンド)を購入。


鹿を眺める観光客

こちらを見て笑っているような顔
 
ショートブレッド缶
 
ファッジ

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