家の構えやおもてなしから予感していた通り、この朝の食事はたいへん充実したものだった。シリアル、上質なクリスタルグラスに入ったオレンジジュースに続いて(この頃からアイルランドの生活にクリスタルが密接にかかわっていることを意識するようになる)、自家製のばっくりと膨らんだスコーン、ブラウンブレッド、トースト。 目玉焼き、ぶ厚いベーコン、ソーセージ、トマト、そして何といっても最高に美味しいカリッと焼き上げたブラック・プディング〜! 家の裏で牛の鳴き声がするのどかな朝食を満喫した。 おかみさんがブレンダ・フリッカー似(アイルランドの女優)なのが印象に残っている。
再びキルケニーに引き返し、この歴史ある街を見てまわる。 朝早いので道行く人もまばらで、静まり返っている・・・と思ったのは、ミサの時間だったからかもしれない。 いくつかの教会ではミサの最中だった。 標識を見ると一時間以内なら路駐OKということ?おおらかだなぁ。
聖カニス大聖堂(St. Canice's Cathedral)ラウンド・タワーはキルケニーで最も古い建築物で、拝観料を払えば登れるがパス。大聖堂は13世紀の建築。 |
聖メアリー大聖堂(St. Mary's Cathedral)キルケニー一のランドマークのひとつではないだろうか。 ゴシック・スタイルの尖塔は遠くからでもよく見える。 |
ブラック・アビー(Black Abbey)ふたりでBlack Adderのテーマソングのメロディで「ブラック・アービー、ブラック・アービー♪」と口ずさみつつ歩く。昔ドミニコ派修道院だった建物で、現在は教会。 |
キルケニー・デザイン・センターキルケニー城の向かいにあるクラフト・センターで、ウォーターフォード・クリスタルや陶器(スタンプ・ウェアやベリーク焼など)、手編みのセーターから、シャムロックをつけたテディ・ベアの飾りまで、欲しくなっちゃうものばかりだが、物欲が爆発しそうになるのを必死に堪える。元はキルケニー城の厩舎だった建物ということで、年季の入った趣きある概観。 奥の方にもクラフトショップがいくつか入っている。 バトラーズハウスというホテルのようなものも。 |
川の近くにDunnes Storeという大きなスーパーあり。 ブラッセルでひいた風邪がなかなか治らないので、ここでレンシップ(Lemsip)という溶かして飲む風邪薬を買う。 他に買ったものは道々飲むためのオレンジジュースや菓子、Lyonの紅茶など。
キルケニーからN76を南下し、BallymackからR691に入り、Cashel着。
ロック・オブ・キャシェルは、12世紀の大司教区の跡。 高さ90メートルの岩盤の上に建つ遺跡は威厳に満ちた趣き。 ここはかつてMunsterの王の居城だった。 ラウンド・タワー、ハイクロスも。
CashelからN8を南下。CaherからTubrid経由でR668に入る。 道路地図に"View Point"マークが付きのScenic Road(景色のいい道)とあったので、わざわざこのルートを取ったのだが、これが大正解。 いまだかつて見たことがないほどの眩暈がするほどシャクナゲが咲き乱れた美しい谷間が出現したのだ。 眼前をピンク色に染めるシャクナゲの群生地・・・湖とあいまってこの世のものとは思われない絶景を作り出していた。 この谷に出くわしたときの驚きといったら! |
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