幸せな朝食

ランチはバリマルー・ハウスに予約を入れておいたので、朝食は軽くしておきたかった。 前日に「あまりBig Breakfastでなく少なめにお願い」しておいたのだが、出てきたものは決してsmallとは言えない量・・・でも美味しい・・・ランチのことがなければいくらでも盛ってもらいたいような、心尽くしの朝食だった。 宿泊客は我々だけしかいないのに、フルーツ・ポンチ、チーズ、いちご、メロン、ヨーグルト、バナナやリンゴなどたーんと用意されていた。 卵、ベーコン、ソーセージ、ホワイト・プディング。 シリアルにトースト、ブラウン・ブレッド。 マーマレードは自家製のよう。

おばちゃんいわく「少なめにって言ってたから、ソーセージは1本だけ、ブラック・プディングはなしね。私、ブラックよりホワイトの方が好きだから!」 このホワイト・プディングがたまらなく美味しいんだ、また。 ここのおかみさんはおしゃべり好きで、面白い話をいろいろ聞かせてくれた。 娘さんがテストを控えて猛勉強中だとかなんとか。 水曜日までのアイルランドは雨ばかりだったそうだが(我々がダブリンに着いたのは金曜日)、急にいい天気になったそうだ。 窓から庭を見ると、芝生の上で野生のウサギが跳ねている。

 

コーヴ(Cobh)へ

ヨールからN25を西に向かう途中、Castlemartyrを過ぎたあたりで"Swan Lake"というB&Bの看板を発見。 すると本当にその近くにある湖には白鳥が悠々と泳いでいた。 橋を渡ってCobh Great Islandに。

コーヴ(Cobh/Cove)は昔Queen's Townと呼ばれていた港町。19世紀にアイルランドを襲った大飢饉をきっかけに600万人が新天地を求めに移住していったが、そのうち250万人はこのコーヴから旅立ったという。 悲劇的な運命を辿ったタイタニック号の最終寄港地もここ。 沈没が始まった時、三等船室に乗り込んだ貧しいアイルランド移民たちの運命は・・・。最初に移民した三人をかたどったブロンズ像が今も静かに海に向かって立っている。

港町らしくカラフルに塗り分けられた町並みを抜けて丘へ登ると、聖コルマン大聖堂に着く。 ちょうど鳴り出した鐘があたりに響き渡っていた。

 

コーク(Cork)

ランチの時間でまだ間があったので、コークまで足を伸ばす。 なんといってもアイルランド第二の都市、一方通行が多く苦労する。 街が一望できる高台に登ると、目立つ尖塔が。金の鮭が載っているSt. Ann's Churchの鐘楼(Shandon)とSt. Mary's Cathedralだ。シャンドンの音を聞きながら歩いているうちにバター取引所跡についたが、そこのクラフトセンターはあまりぱっとしないよう。 高台からCork市街を見下ろすと、リー川の向こうに聖フィンバー大聖堂(St Finbarr's Cathedral)が見えた。

 


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