LeenaneからR335を北上すると、湖、川、山、羊・・・と変化に富んだ湿地帯が見られるDoo Lough Passという荒涼とした道に。 最も大きな湖はDoo Lough。
Louisburghからしばらくすると海沿いのルート。 右手には聖パトリックが修行を積んだというCroagh Patrickが。 海や島を見ながらWestportへ。Westportは18世紀にJames Wyattデザインにより計画的に作られた町だそうだ。
WestportからN59でLeenaneに戻る。
LeenaneからR336, R345経由でコリブ湖(Lough Corrib)沿いの入り江を走る。 湖に浮かぶ島の上にも廃墟があったりする。
そのコリブ湖のほとりに位置する村コング(Cong)は、懐かしのジョン・ウェイン主演『静かなる男』The Quiet Man (1952) の舞台になったところ。 あの「Pat Cohan's Bar」の看板もそのまま残っているが、近づいてみると中身は雑貨屋。 見回してみると「ダナハーズ・ホテル」や、カフェ「静かなる男」など、この映画にあやかった名前の店がいくつか。
注:モーリーン・オハラ演じる美しいヒロインとその兄の姓が「ダナハー(Danaher)」という。
Pat Cohan's Bar |
The Quiet Man Heritage Cottage |
この映画が撮影された茅葺屋根の家は、現在「The Quiet Man Heritage Cottage」として旅行者の人気を集めている。 古き良きアメリカ映画ということで、この村にやってくる観光客のほとんどはアメリカ人なのだろうか。 B&Bの名前まで「White House」だって。 『静かなる男』しかり、先述の『ザ・フィールド』しかり、アメリカに渡ったアイルランド移民の子孫が自分のルーツを求めて祖先の地を訪れるのはよくあること。 観光地にあるホテルはたいていアイルランド国旗、EUの旗、アメリカ国旗を三点セットで掲げていて、 「熱烈歓迎アメリカ人!」という雰囲気をひしひしと感じる。
他、廃墟となったCong Abbeyや、アメリカ大統領も泊まりに来たという高級ホテルAshford Castleなどがこの村の名物。
CongからGalway、そしてN6を東へ。 Galwayを過ぎてしばらくすると、もう西部特有のドラマティックな風景はかき消えてしまった。 そろそろ適当なところで宿を探そうと思いつつ、気がついたらAthloneに。
町の中心を流れるシャノン川のそばに、Athlone Castleが。 しかし修復中とのことで、今ひとつ見栄えは良くない。 なんとか足場やシートが木立に隠れるように工夫してシャッターを切る。 城の向かいにある新しめの聖堂St. Peterは目を引く。 せっかくの週末、ミュージック・セッションをやっているようないいパブはないかと探し回るが、どれもいまひとつピンとこない。 こんなことなら今日はGalwayどまりにしておけば良かった・・・。 ビストロだのイタリアンだのは何軒かあるが、払ったコストに見合う食事が出てくることはまず期待できないし。 活気にあふれたGalwayの雑踏、コネマラやディングル半島の素朴な暖かさに満ちた景色が瞼の裏に浮かび、すっかりやぶれかぶれな気分になってしまう。 こうなったら何を口に入れても同じかと、結局Alfredo'sというファーストフード屋でチキン&チップスをTake Away。 他にもAbrakebabra(チェーン店)や、うらぶれたChineseTake-away、バーガーキングやマックもあったっけ。テナー歌手ジョン・マコーマックの生家跡にあるチャイニーズも見たが。 飲み物は近くのスーパーSuper Valuで牛乳(Dawn社の)を。 1リットル0.89euroなり(大型スーパーはもっと安い)。
修復中の足場やシートが見えない角度から苦労して撮ったアスロン城#Athloneは地球の歩き方にも「アスローン城以外には見るべきものはあまりないが」などと可哀想なことを書かれていたが、じっくりつきあえばその魅力も発見できるのかもしれない、もしかすると。 ここにくるまであまりにも美しい、心を揺さぶられるような光景の連続だったために、その反動でこの街が色あせて見えてしまったのだろう。 Athlone Castleが修復中で見るべきものがなかったこともあるし。
B&BはAthlone郊外でシャムロック・マークがついたところに決める。 部屋はダブル+シングルのファミリー仕様の広い部屋で、TVと紅茶セットのほかに、ドライヤー、ズボンプレッサーまでついている。 バスルームにもシャンプーとボディ・ソープが。 一泊(ふたりで)56euro。
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