B&B

おやおや、夕べ出迎えてくれたおばさんだったのに、再び 「おっさんが作る朝メシ」 だ。 しかも親父さん、キッチンでゲホゲホやってる。 頼むからフライパンの上で咳込まないで・・・。盛付けのセンスは今ひとつだったが、品数は多い。 オレンジジュース、チーズ、ヨーグルト、シリアル、紅茶、パン二種、タマゴ、ベーコン、ソーセージ、黒白プディング。 以前日本人の女の子が泊まりに来て、Athloneが気に入って三泊もしたそうだ。 そういえば日本人が泊まったことがあると言われたのもこのB&Bが初めて。

 

クロンマクノイズ(Clonmacnoise)

Athlone郊外にある初期キリスト教修道院跡、クロンマクノイズ。 Athloneからは、アイルランドらしからぬ綺麗な舗装道路だった。 入口にあるビジターセンターでは驚いたことに日本語の解説シートも貸してくれる。 6世紀に12使徒のひとり聖キアランがこの地に修道院を建て、長い間アイルランドの学問の中心として栄えていたそうだ。 また、この地はタラの大王の埋葬場所だったともいわれている。有名なハイクロス(聖書のハイクロス、南のハイクロス、北のハイクロス)はこのビジターセンター内に展示されており、戸外にあるのは複製品の方。 16世紀にイングランド軍によって破壊され、貴重な遺跡類を持ち去られてしまったとのこと。 そういえばロンドンの博物館にはこのようなケルト十字が・・・ヴィクトリア&アルバート・ミュージアムにもモナスターボイスのハイクロスが展示されていたっけ。

墓地、ハイクロス、ラウンドタワーなど、シャノン川からの強風にあおられながら、人気もまばらな遺跡の中を歩いていた。

 

 

トリム (Trim)

再びAthloneに戻ってA6を東へ。 Moateで給油してKinnegadからR161に入り、Trimへ。 ツーリスト・インフォメーションでTrimの地図をもらい、この近くにあるはずのBective Abbeyの場所を教えてもらう。

Trim Castleは、13世紀初頭にノルマン人によって築かれた三階建ての要塞のような城。 城の周りに一部当時の城壁や建物の一部が残っており、広い敷地内を散歩するのは気持ちがいい。 城内の見学はガイドツアーのみだが、この解説が面白かった。 時代の変遷に伴う城の構造の変化や、三回の大広間でいかにして大宴会が催されていたか、敵の侵入を食い止めるため螺旋階段の向きが工夫されていたこと、僧たちの生活など、普通に見学しただけでは見過ごしてしまうような細かい点についても教えてくれ、有意義な時間が過ごせた。 城の上から、点在する廃墟や城壁を見渡すことが出来る。 近くを流れるのはBoyne川(おお、オレンジ公ウィリアムのボイン川の戦い!)。

 

先程目をつけておいた"流行ってるかんじのパブ"に向かう。 Emmet streetにある"Emmet Tavern"。入り口には1998年度Meath県のベスト・パブ賞のプレートがかかっていた。 頼んだものは、野菜のポタージュ、Shepherds Pie、シェリー・トライフル、そしてギネス!

さてお次は12世紀の修道院跡Bective Abbey。 「Navan行きの道をすーっと走って曲がるとあるのよ」とだいたいの位置を地図に書き入れてもらったが、その「ずーっと」はどのくらいなのか見当もつかない。 不安になり始めた頃、やっとAbbeyの場所を示す茶色い表示板を発見。 細い道を入っていくと左手に広がる草原の向こうに廃墟が。

このBective AbbeyとTrim Castleはメル・ギブソン主演『ブレイブハート』Braveheart(1995)の撮影に使われたことでも有名。 映画の舞台はスコットランドだが、撮影は主にアイルランドで行われた。

 


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