「タラへ！」・・・タラは『風と共に去りぬ』のヒロインが力強く口にする台詞として世に知られているかもしれない。 アメリカに渡ったアイルランド系移民の娘であったスカーレット・オハラ。 古代アイルランドの聖地であるタラの名を口にしたのも、彼女のルーツを考えれば自然なことだ。
Bective Abbeyから時計回りに細い道を入っていくと、どうやらタラの丘の入口らしきものを発見。 大きな門には鍵がかかっていたが、よく見ると隣に人ひとりやっと通れるぐらいの戸がある。 どうやら家畜も放牧されているようで、扉には動物よけの装置がついていた。 中には犬を散歩させに来た近隣住民らしき女の子もいた。
ビジターセンターとなっている手前の教会には入らず、直接丘のほうへ。 草がふさふさに生い茂っていて歩くのに苦労する。 周りに誰もいないので、山あり谷ありの地形をはしゃいで駆け回る。
タラの丘からN3を北上、Navanへ。 Navanといえばジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンの生地として有名。
Slaneからボイン川を渡ってニューグレンジ到着。 ビジターセンターに着いたのは17:00だったが、本日のガイドツアーはもういっぱいになっていた。 見学はガイドツアーのみで自由に見て回ることは許されない上、定員24人のツアーは最終入場時間（Last Admission)である18:15の回まですでに埋まっているとのこと。 そういえば駐車場に停まっていた車には人が乗っているものが多かったが、あれはツアーの時間待ちをしている客だったのか！ 仕方がないので今夜はこの付近に泊まって明朝また来ることにした。 翌日の予約は一切受け付けていないとのことだが、朝一番に来れば空いているから待ち時間なしでツアーに参加できるだろうと言われた。
翌日朝一番にニューグレンジに駆けつけるため、遺跡からそう離れていないファームハウスを見つけ泊まることにした。 広ーい敷地に綺麗な花が植えられた庭、そして小屋から馬がにゅっと顔を出しているLovelyな宿。 荷物を置いてからひとりで庭を見に行く。 ここで飼われている毛がふさふさした大型犬が私の後をずっとついてくる。 構ってもらいたくてたまらないといったふうな人懐こい犬。 ふと目を上げると丘の上に、あのニューグレンジの遺跡が！ こんな民家からすぐ見える位置にあるのだなあ。
B&Bの庭その晩のTV：
「これ、ハリポタの先生？」という夫の声に振り向くと、画面にはゾーイ・ワナメイカーの顔が。 どうやらロバート･リンゼイと夫婦役らしいコメディ「My Family」。 それが終わってチャンネルを回すと、日本のアニメをやっていた。 そしてここ数日ずっと番組宣伝のCMが流れていた「Any time Now」というドラマの放映。 スーザン・リンチ、ザラ・ターナー、アンジェリーナ・ボールというアイリッシュ女優たちの惚れたはれたのドラマ･･･ということはアイルランドTV局自主制作？ ニュースはともかくドラマに限ってはイギリスの番組をそのまま流していることが多いのだけれど。その日のワールドカップ：
イングランド×ナイジェリア（大阪)
Copyright (c)2003
Cheeky All Rights Reserved
当サイトに掲載されている情報・記事・画像など、全ての内容の無断転載を禁止します。
引用される際は、必ず出典として当サイト名とURLを明示してください。
