夜明け前

地方住まいの何が辛いかって、空港までの道のりがひどく大変なこと。 我々が乗る大韓航空は、関西国際空港を午前10時に出るので、関空に8時までに着ける唯一の交通手段であるバスは、こちらの駅を4.20というとんでもない時間に出るのだ。 静まり返った駅前からバスで3時間半の旅。 昨夜はほとんど寝ていなかったので、車中は爆睡。

 

大韓航空でフランスへ

KE722(10.00 関空発、11.50ソウル仁川空港着)

機内食はいなり寿司、巻き寿司、そうめん、鮭、卵というあまり美味とはいえない和風弁当。 短距離なのでブランケットなし。もちろんアメニティ・グッズなし。

仁川空港 (Inchon Airport)

仁川空港はすっかりワールド・カップ・モードで、そこかしこで関連商品を売っている。 前回大韓航空を利用したときは金甫空港だったが、この新空港は広々としてとても綺麗だ。 しかし・・・問題は免税店に入るとわらわらと店員が寄ってきて、落ち着いて商品を吟味できないことだった。 道中食べるギリアン・チョコ(貝殻型のチョコ)が欲しかったのだが、あまりの売込み攻勢に耐え切れず早々に退散。 うーむ、上下二段になった500g入りのが10ドルとお買い得。

ひとつ面白かったのは、女性用トイレの個室にそれぞれ"音姫"(流水音を出す機械)が備え付けられていることだった。 欧米人は割とそのあたり無頓着というか、大きな音を立てても平気なものだが、韓国の女性は気にするのだろう。 このあたりの感覚が日本女性と近いということか。

怪しげな和風すし屋や、Asianレストランなど美味しそうな店が並んでいるが、すぐに機内食が出るだろうから何も食べない。

KE901(13.30ソウル仁川空港発、パリCDG空港着)

13.30に離陸するはずが、一時間も遅れてしまった。 今度はブランケットがついてる。 ただしブランケットといってもいわゆる毛布じゃなく、うんと薄手のストールみたいなものなので、寒がりな方は薄着で乗らないように。 アメニティ・グッズはないが、歯ブラシが欲しい人はトイレに行けばもらえる。(そのぶんチケットの値段に還元されているような気がするので、個人用TVやlovelyなアメニティグッズが無くても別に構わないが。)

「ビーフ or ビビンバ?」 昼食が配られているが、ビビンバは明らかに不人気で乗客のほとんどはビーフを選んでいる様子。 案の定ビーフが先になくなってしまう。 もともとビビンバを頼む客が少ないのだから、ビーフをたくさん用意しておけばいいようなものだが。 希望の食事にありつけなかった客たちをスチュワーデスがなだめて回る。

ビビンバは、ご飯にナムル(漬物みたいの)を混ぜ、付属のチューブ入りコチュジャン(唐辛子味噌)をつける。デザートは三色ミニ大福。
映画はガイ・ピアースの"モンテクリスト伯"をやっていたが、睡魔に耐え切れず沈没。

二回目の機内食:
ビーフ・・・具に牛肉と絹さやの炒め物が入った中華風焼きそば。
チキン・・・洋風とも中華風とも判じかねるチキンにライスが添えられたもの。
それぞれ副菜にソーセージと赤ピーマンのマリネ、パン、デザートの青リンゴゼリーが付く。

大韓航空の機内食には小さい容器に密封された済州島産ミネラル・ウォーター(チェジュ・ウォーター)がついてくる。 これを飲まずに4個ためておいたので、パリで喉が渇いたときに重宝した。 二回目の映画はジム・キャリーの『マジェスティック』。


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