シャルルドゴール空港からモンパルナスへ

12年ぶりのパリ、シャルルドゴール空港。 昔来た時は透明なチューブのような未来的なデザインの通路を歩いた記憶があるが、今回はターミナル2なのであっさり扉を開ければすぐ外の道路。 入国審査は拍子抜けするほどあっさりしたもので、審査官のおばさんがちらりとパスポートの写真と本人を見比べて、スタンプも押さずにハイ、終わり。 いいのか?そんなんで。 空港にはアメックスのT/Cを無料で現金化できる両替所がなかったが、あらかじめ100ユーロだけは現金で持っていたので、当面の用はこれで足りる。 (空港のTravelexではT/Cの現金化手数料は4.5%かかると言われた)

ドアから出てすぐのところにバス停があった。 バスを一本逃してしまい、次に来たバスでホテルのあるモンパルナスに向かう。 ひとり11.50ユーロ。 50分で着くとバス停には書いてあったが、夕方の渋滞に巻き込まれ、たっぷり一時間半かかってしまった。 モンパルナスの駅についてから、ホテルのある通りの名を地図で確かめ歩いてゆく。 怪しげな日本料理の店やチャイニーズ・テイクアウェイ、ランドレットなどが並ぶ道を抜けて、無事ホテル発見。 この通りはBudget-Mind-Traveller向きの安・・・いや、リーズナブルな宿や、そういった旅行者が好みそうな食堂が集まった地域らしかった。

フロントの若いお兄さんは大変フレンドリーで、英語も流暢に話せたのでほっとした。 リフトもある・・・が、大人ふたりやっと乗れるくらいの小さなもの。 まあいい、リフトがあるだけで御の字だ。 部屋は飾りっ気ないが広さは充分。 TVもあるしシャワーもついてる。 早速荷物を置いて、モンパルナスの夜に繰り出そう。 近くに郵便局やスーパーもある。地下鉄の駅だってよりどりみどり。


Restaurant Natacha

到着したのは土曜の夜。 レストランは日曜休業のところが少なくないので、ぜひともその夜にお目当てのビストロに行きたかったのだが、相方は機内食がまだ胃に残っていて何も入らないという。 しかたがないので、月曜日に出かける下見として見に行く。 A la Franceさんでモンパルナス界隈のビストロをチェックしてあるのだ。 まずひとつLO a la Boucheは盛況で、黒板に書かれたメニューもそそられるようなものばかり。 "最近日本のガイドブックでも取り上げられるようになった"と書かれていたが、るるぶの切抜きが店頭に貼ってあった。 もうひとつの候補、Natachaは、ジェレミー・アイアンズもご贔屓にしているというビストロ。 日月休と書いてあったが念のため入って聞いてみる。 ドアの内側には黒い覆いがかけられていて、表からすぐ店内が覗けないようになっている。 ああ、やはり月曜日まで休みだなんて。 長髪をひとつに束ねたウェイターも、食事をしている客たちも洒落ていて目の保養。


Cafe Le Dome

エコール・ド・パリ期の文化人たちがよく訪れたという名高いカフェ、Le Dome、クーポルも徒歩圏にある。 シーフード・レストランの店頭に並べられた海の幸が美しい。 相変わらずパリの街は犬のフンだらけだけど、暮れかけた夜の街をそぞろ歩くのはロンドンとはまた違った楽しさがある。


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