チャッツワース・ハウス (Chatsworth House)

Magnificient !という形容詞こそ、このイギリス有数のマナーハウスであるチャッツワース・ハウスにふさわしい。

まずどこまでも続く広い敷地に圧倒されるが、館に入るとさらにゴージャス。 豪華絢爛な天井画がどの部屋にも施されており、家具、絵画、彫刻、銀器、陶器(中国の壺、食器セットがすごい)など、博物館にもないようなお宝がぎっしり。 ・・・ひとつぐらいアイルランドのお城に分けてあげれば・・・

Scots Bedroomも特別公開されている。 スコットランドの女王メアリーはエリザベス一世の命で第6代シュルーズベリー伯爵("ハードウィックのベス"の四番目の夫)に預けられ、1570年から1581年までの間に7回チャッツワースに滞在していた。

ギフトショップの充実ぶりも特筆すべきものがあり、英国グッズ好きならきっと大いに散財してしまうに違いない。 ゲインズボロが描いた第五代デヴォンシャー公爵夫人ジョージアナの肖像を使った商品や、有名な一対のライオンのレプリカなどもある。

庭園も歩き疲れるほど広大で、階段状のカスケード(水路)、カモが戯れる複数の噴水、仕掛けつきの噴水、ルピナス・ガーデン、シャクナゲの小路、キッチンガーデン、コテージ・ガーデン、ローズ・ガーデン(まだ蕾)、MAZE(迷路)、林、牧草地・・・遠くに鹿の群れも発見。 売店で人気のソフトクリームもありがたーいお値段で。

#Bess of Hardwick
一般に「ハードウィックのベス」と書かれているのでこの表記にする。 Warwick(ウォリック)、Norwich(ノリッジ)のノリでいくと"ハーディック"になりそうな気もするが・・・
www.chatsworth-house.co.uk/Family/bess.html


ジョージ三世戴冠の椅子

一対のライオン(の片われ)


cascade
チャッツワース・ハウス
代々デヴォンシャー公爵家の住まいとなってきた、1000エーカーという広大な敷地に建つ英国きってのマナーハウスのひとつ。 初代デヴォンシャー公爵が、曾々祖母"ハードウィックのベス"のエリザベス朝邸宅を建て替えたのが現在のチャッツワース。

第四代デヴォンシャー公爵の時代に、18世紀の伝説的造園家ケイパビリティ・ブラウンのデザインによる風景式庭園(Landscape Garden)が取り入れられた。19世紀、第六代公爵の時代に作られたコンサバトリー(ガラスの温室)は、ジョセフ・パクストン(パクストンはロンドン万国博覧会会場クリスタル・パレスも作った)の手によるもの。
Bakewell, Derbyshire DE45 1PP
www.chatsworth.org

 
チャッツワース・ハウスで撮影された映画
『レディ・ジェーン 愛と運命のふたり』Lady Jane (1985)
『レディ・カロライン』 Lady Caroline Lamb (1972)

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