![]() Rutland Arms Hotel |
![]() Rutland ArmsのBakewell Pudding |
ベイクウェルに戻り、Rutland Arms Hotelのティールーム(夜はパブ?)で本場のベイクウェル・プディングをいただく。 この町でしか食べられないというこのお菓子を発明したのは、諸説あるがRutland Arms Hotelのシェフだといわれている。 19世紀の作家ジェーン・オースティンも、このホテルに滞在して名作『高慢と偏見』を書き上げたという由緒あるホテル。
クリーム・ティーとして、紅茶とオーセンティック・ベイクウェル・プディングのセット。 大きな皿にアイスクリームディッシャーのようなものでこんもり美しく盛り付けられたクロテッド・クリームと、いちごやカラントなどを数種類使った自家製らしいベリーソースが添えられて。 サクサクとしたパイ生地にアーモンドの香りがするクリーミーなフィリングが入った、とろけそうなお味。
注:ベイクウェル・プディング・・・パイ生地の中にジャムを薄く塗り、その上からアーモンドパウダーや卵などを混ぜた生地を流し込んで焼いたお菓子。
注:クロテッド・クリーム・・・ねっとりコクがある乳脂肪分の高い豊かな味わいのクリーム。 デヴォン地方の名産であることから、デヴォンシャー・クリームと呼ばれることも。 スコーンに添えられることも多い。
BloomersのBakewell Pudding
Bloomers幸せな気分になって街を散策。 石造りの町並みのくねくねと入り組んだところに、いくつもの可愛らしい店がひっそり隠れている。
ベイクウェル・プディングがたいそう美味だったので、翌日のおやつ用に買って帰ることにした。 いくつか店があって迷ったが、"The First and Genuine recipe"とうたっている「Bloomers」というところで。
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ベイクウェルからほど近い、もうひとつの公爵様のお屋敷ハドン・ホールへ。 有名なミントンのハドン・ホールという陶器シリーズは、ここのタペストリーの図案に着想を得たとか。
デヴォンシャー公爵と違ってこちらのRutland公爵様は質素がお好みだったのか。 11世紀にまで歴史を遡れるというこの館は中世の雰囲気そのままで、邸内に特にお宝はなく一見荒廃した雰囲気。 著名なタペストリーのくすんだ色合いが、歴史の古さを物語っているような。 ジョン王の壁も一部に残っている。
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庭園の方は館とは対照的に気合が入っており、バラ、クレマチス、ハニー・サックル、ラヴェンダーなどが咲き誇るロマンティックなイングリッシュ・ガーデン。チェルシー・フラワー・ショウで優勝経験もあるそうだ。
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Town Centreの入り口には渋いレンガの建物に入ったスーパーSomerfield。 町外れに鉄道駅があり、ここに蒸気機関車が来るようだ。 見晴らしの良い高台にB&Bを探しに行く。 一軒目に訪ねたところでは満室だったのだが、ありがたいことに近所のB&Bいくつかに電話して空きを探してくれたのであっさり決定。 このあたりでは数日前にどっと観光客が増えて急に込みだしたのだという。
紹介されたB&Bはen-suiteではないぶん安かったのがありがたい。 しかし客は私たちだけだったので共用のバス・トイレも占有状態で快適に過ごせた。 紅茶セットの牛乳もたっぷり。 奥さんは日本好きだったようで、前にもトヨタのダービーシャー工場の社員や学生が泊まりに来たことがあると嬉しそうに話していた。 朝食の好みを聞かれ"フル・イングリッシュ・ブレックファストで"とお願いすると、「うふふ、日本人はイギリス料理が大好きよね。」とウキウキ。 ロンドンや湖水地方ならともかく、それほどガイドブックで観光地として喧伝されることのないピーク・ディストリクトにやってくるような日本人なら、熱心なイギリス愛好家が多いに違いない。
夜はまたまた定番の連ドラ"Eastenders"や、 コメディ"One foot in the Grave"、 "Black Adder III"を見てゆっくり過ごす。
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