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6日目:カントリーハウスからロンドンへ

クリブデン(Cliveden):英国屈指のカントリーハウスに泊まる

朝食前に庭を散策


時計台

館内をひと通り見たので外に出てみる。金の装飾が付いた時計台は遠くからでも目に付くランドマーク。上に登る階段は閉鎖されて入れないようになっていた。
庭を仕切る壁際にはつる植物がからまり、ボーダー状に植物が植えられている。

そして、これがかの有名な、20世紀イギリス政界最大のスキャンダル「プロフューモ事件」の発端となったプール!ここで泳ごうと思って水着も持参したのに、あいにく到着前に渋滞に巻き込まれ泳ぐ機会を逸してしまった。

「プロフューモ事件」とは、冷戦時代にプロフューモ英国陸軍大臣がソ連側のスパイ(ソ連大使館付海軍武官イワノフ大佐)と関係のあったクリスティン・キーラーと交際していたことが発覚し、ソ連側に国家機密が漏れたのではないかと追及された事件のこと。結果、当時のマクミラン首相は辞職に追い込まれ次の総選挙で保守党は労働党に大敗した。
ジョン・プロフューモ陸相がクリスティン・キーラーに出会ったのが、このクリブデンで催されたプールパーティーなのである。プロフューモにキーラーを紹介したスティーブン・ウォード博士はイギリス社交界に顔が広く、アスター卿の治療を担当しクリブデン内のコテージを借りていた。
プロフューモ事件を描いた映画『スキャンダル』ではさすがにプール・パーティーのシーンのロケ地としてクリブデンの使用許可は下りなかったらしい。

※プールの入口のドアにナショナルトラストの一般ビジターは中に入れない旨記載があった。

天気が良ければプールサイドの日光浴も楽しそう

プール入口

庭の方に向かうと、ナショナルトラストの制服を着た庭師達がガーデニングツールを持って歩いていた。人が少ない時間に手入れをしているのだろう。コンサバトリー(温室)を改装したレストランがあり、ここでもアフタヌーンティーができるらしい。

庭の芝生に「1668」と剣の意匠が施された一角がある。クリブデンを建てた第二代バッキンガム公爵が愛人のシュルーズベリー伯爵夫人をめぐって彼女の夫と決闘をし殺してしまった。バッキンガム公はこれを記念してその時の年号と剣を庭に刻んだとのこと。

朝のフォーマルガーデンは人影も無く静まり返っている。このフォーマルガーデンをずっと歩いて行くとテムズ川に至るそうだがあまりにも広い・・・


コンサバトリーのレストラン

バッキンガム公の決闘を記念した意匠
 
フォーマルガーデン側から見た建物
 
フォーマルガーデン


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