B&B@ダブリン

8時にダイニングに降りてゆくと、先客がすでに二組ほどいた。 オレンジジュース、シリアル、紅茶、卵、ベーコン、ソーセージ三本、黒白プディング、焼きトマト、ベイクドビーンズ、白トースト、茶ソーダブレッド。 マントルピースの上に年代もののスタフォードシャー・フィギュア(大好き)が鎮座していて目が離せない。

 

フォーコーツ(The Four Courts)

宿から歩いてすぐのエデン・キーはバス停が集まっている場所だが、結局セント・パトリック教会行きのバスがなかなか来ないので、ぶらぶらとリフィー川沿いに歩き出した。 まずは対英条約をめぐりアイルランドが内戦状態となった時代のモニュメントのひとつ、フォー・コーツ。マイケル・コリンズらのアイルランド暫定政府に反旗を翻したアイルランド共和国軍(IRA)の総司令部となった建物である。 この内戦でフォー・コーツは砲撃を受け、一度徹底的に破壊されてしまった。

いかめしい建物で一瞬躊躇したが、入口に立っていたかつらをつけた男性に聞いてみたら、旅行者の見学も許されているとのこと。 内部には時代がかったかつらをつけた法曹界の人々が何人も行き交っている。 20人以上は見ただろうか。


The Four Courts

フォーコーツのすぐ隣にあったパブ

 

 

クライスト・チャーチ大聖堂 (Christ Church Cathedral)

1038年に北欧系ヴァイキングによってこの場所に聖堂が作られた後、1172年にローレンス・オトゥール大司教とノルマン人の騎士Richard de Clare(通称ストロングボウ)によって石造りの聖堂が建立されたという、アイルランドで最も古い歴史を持つ教会。 アイルランド国教会(アングリカン)の主教会として威厳を保ってきた。 のちにダブリン城で説明されたが、昔のダブリンは城の城壁の内と外では治安も行政サービスも全く違ったそうだ。このクライストチャーチ大聖堂は城壁内に、もうひとつの聖パトリック大聖堂は城壁外にあったとか。 日本語のリーフレットもくれた。


Christ Church Cathedral
Lord Edward Street, Dublin 2
www.cccdub.ie

 

市庁舎(City Hall)Olympia Theatre


City Hall

市庁舎は賑やかなDame Streetに面して建っている。 目の前のDame streetには、有名なOlympia Theatreが。 ここも何度か映画のロケに使われているので、このあたりの景色は初めて見た様な気がしない。


Olympia Theatre
72 Dame Street, Dublin 3

 

ダブリン城 (Dublin Castle)

13世紀初頭にジョン王によって建立され(同じ"ジョン王の城"でもリムリックのとは大違い)、以後アイルランドにおけるイギリス人支配の象徴的な役割を果たした建物。 見学はガイドツアーのみで、各部屋のいわれや調度について、ガイドが詳しく解説してくれる。 アイルランドの象徴であるハープの紋章、ジェイムズ・コノリーがいた部屋の床からは血の染みが浮き出るので絨毯が敷けないという話、マイケル・コリンズの話・・・城の前には昔、黒い池があってゲール語の「Dub linn(=Black pool)」という言葉がダブリンの地名のルーツになったとか。 イギリスにもブラックプールというそのものずばりの地名もあるけれど。池ではうなぎが飼われていたそうだ。 ぐりぐりのプラスター・ワークが施された華麗な天井、アンティーク家具、ウォーターフォード・クリスタルのシャンデリア、家具などに目を奪われる。

ハイライトは青の部屋St. Patrick's Hall。ちょうど前の週にアメリカ元大統領ビル・クリントンもこの部屋を訪れたとか。 大統領の就任式にも使われる大切な場所だそうだ。 地下には残った遺跡も展示されている。

出口の土産物売り場にはウォーターフォード・クリスタルの製品がたくさん。 直前に見てきた豪華なシャンデリアを見てクリスタルに見せられた観光客が手を伸ばさずに入られないという仕組み?

Dublin Castle
Dame Street, Dublin
www.dublincastle.ie

 


St. Patrick's Hall


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