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『ブリジット・ジョーンズの日記』 Bridget Jones's Diary (2001)

監督:シャロン・マグワイア
脚本:アンドリュー・デイビス・・・TVシリーズ『高慢と偏見』Pride and Prejudice (1995)
脚本:リチャード・カーティス・・・『ノッティングヒルの恋人』(1999) 『フォー・ウェディング』(1994)
原作・脚本・製作総指揮:ヘレン・フィールディング
編集:マーティン・ウォルシュ
撮影:Stuart Dryburgh・・・『ピアノ・レッスン』
衣装:レイチェル・フレミング・・・『トレイン・スポッティング』(1996)
音楽:パトリック・ドイル・・・ケネス・ブラナー作品など

 

Story

ブリジット・ジョーンズは、出版社勤めのOL、32歳独身。実家で開かれたパーティーでは親戚にいやみを言われたり、紹介されたお堅い弁護士マーク・ダーシーとはお互いサイアクな印象を与えてしまったりと、ひどい年の暮れになってしまった。
そこで新年を迎えるにあたって彼女が誓ったのは、タバコや酒の量を減らし、ダイエットを成功させ、良識ある恋人を見つけること。そのためにはまず日記をつけなくては。 しかし、職場のハンサムなセクハラ上司ダニエルと深い仲になってしまったり、実家の母親は機微とを作って家出してしまったりと、ブリジットの周囲は騒がしいことこの上なくって・・・。

 

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原作について

ダイエットも禁酒・禁煙も続かない、ロンドンに住む30代の独身女性(シングルトン)の日常生活を日記形式で描き出したこの作品の原作は、1995年にイギリスのクオリティ・ペーパー(高級紙)The Independentにコラムとして連載されていたもの。翌年小説として単行本化されると、イギリスのみならず世界中で大ベストセラー(イギリス国内だけでも150万部、世界で500万部)となり、社会現象を巻き起こしたほど。

原作でブリジットの住まいとなっていたのは、ノッティング・ヒル。しかし90年代後半以降の好景気でこの地域の地価もはね上がり、流行に敏感な若者たちは東の方へと移動していった。この現象を反映して、映画の舞台は再開発が進むテムズ南岸のサウスバンク地区に移されている。バトラーズ・ワーフやタワー・ブリッジ、そして出来たばかりのテイト・モダン(美術館)など、今一番注目されているエリアだとか。

『高慢と偏見』の影響

『高慢と偏見』Pride and Prejudice (1995)は1995年にBBCで放映されたミニ・シリーズで、ジェイン・オースティン原作の文芸ドラマ。当時この作品の放映時間には、通りから人影が消えたといわれるほど熱狂的な支持を受け、驚異的な視聴率を記録した。(日本ではNHKで放映、後にビデオ/DVD化された)

作者のヘレン・フィールディングがこの作品の原作を執筆したとき、マーク・ダーシーのモデルとしてコリン・ファース演じる『高慢と偏見』のMr ダーシーを念頭においていたという。そのためもあってか、この作品には随所に『高慢と偏見』のパロディと見られる箇所が見受けられる。(以降、『高慢と偏見』を「P&P」、『ブリジット・ジョーンズの日記』を「BJD」と略す。)

シングルトンと独身仲間

独善的な既婚者たちと違って、気楽な独身生活を謳歌するブリジットの親友たちとの集まりは心の安らぎ。しょっちゅう4人組で食事をしたり、時には自宅に招いたりするいい関係。 『ノッティングヒルの恋人』Notting Hill (1999) でも、このような気さくな友人関係が描かれている。

Tescoがお気に入り

スーパーのビニール袋を提げて帰宅するブリジット。よく見ると、イギリスの庶民派スーパーTescoで買い物してきたようだ。 キッチンにもTescoのミューズリー(朝食用シリアルの一種)が置いてある。>>www.tesco.com

ブリジットのワードロープ

オフィシャルサイトによると、ブリジットの衣装には次のようなブランドが使われている。

"All by myself"を熱唱する時に着ていた赤いパジャマは、チャリティ・ショップ(Oxfamあたり?)から仕入れたもの。

出版記念パーティーでは、カレン・ミレン(英ブランド。Karen Millen)のドレスに、マーク・ジェイコブズ(Marc Jacobs)のパンプス。
オフィスでは黒いヘルムート・ラング(Helmut Lang)のコート、Nicole Farhi のマフラー、黒いジョセフ(英ブランド。数年前日本にも進出)のパンツ、バリー(Bally)のローヒール・シューズ。

普段着:
Jigsaw (英ブランド。日本でも丸井などに出店)、フレンチ・コネクション(French Connectionen)、ウェアハウス、トップショップ(topshop)など。

とっておきの黒い勝負下着はかの有名なイタリア製高級ブランド、ラ・ペルラ(La Perla)。

#関係ありませんが、デザイナーのNicole Farhiの夫は劇作家のDavid Hareだとか。

出版記念パーティー

ブリジットが勤める出版社のパーティーに、カメオ出演として作家のサルマン・ラシュディとジェフリー・アーチャー本人が顔を出している。

トイレはどこ?

ラシュディにそれぞれ「トイレはどこ?」と聞いたブリジットとダニエル。ブリジットが「toilet」と言ったのに対し、ダニエルは「loo(ルー)」と。looはイギリス独特のスラングで、トイレのこと。ダニエルは一応ケンブリッジ出身ということで、さすがにブリジットほど直截な物言いはできなかったか。 ちなみに「toilet」という表現は、現代のイギリスではさほどトンデモナイ言葉遣いではないようだ。アメリカ人は、徹底して「bath room」や「rest room」と言い直した婉曲な表現を好むが。

ロンドンのマイノリティ

クルド人の闘士の裁判結果を待って、王立裁判所前に詰めていたブリジット。ちょっとだけなら・・・と入ったのは、インド系女性が店番を勤めるニュースエージェント(街角にある、新聞・雑誌・菓子類を商扱う小規模商店)。 ロンドンのニュース・エージェントはこのようにインド系移民が経営していることが多い。

クリスマスの風景

冒頭で、年末に実家に帰省してTurkey Curry Buffet(パーティー)に出席させられるブリジット。普段は離れて暮らしていても、クリスマスの時期は実家に帰って親戚たちとも顔をあわせるもの。お母さんはピクルス(gherkin)がお気に入り。

翌年のクリスマスに帰省した時は、取り残された父とふたりで紙の王冠をかぶってお祝いしている。たぶんクラッカーに仕込まれていたものだろう。(注:イギリスのクラッカーには、中に紙の王冠が入っている。やけになったブリジットは、ミンス・パイを43個もたいらげたとか。 Mince Pieはクリスマスにつきものの小ぶりのパイ菓子で、中にドライフルーツなどが詰まっている。>>レシピ
*字幕の"ミート・パイ"は誤り。ミンスパイなら43個平らげても不思議ではないが、ミートパイを43個食べるのは不可能だろう。

合唱隊が家々を訪ねてお祝いをもらって回るのも、この時期の風物詩。

Hello!マガジン

ダーシーがブリジットを訪ねて来た時、ちょうどテーブルの上に広げてあったのは、「Hello!」という雑誌。大判のグラビア誌で、内容は芸能人や王室ネタが中心の女性週刊誌。 「着替えてくる間、それを読んでいて」と勧めるが、ダーシーのようなお堅い弁護士がそのような雑誌に興味を示すとはとても思えない。
www.hello-magazine.co.uk

ブリジットの役作り

主演のルネ(レニー)・ゼルウィガーは、役作りのために体重を6kgも増やしたとか。もともとはテキサス訛りの強い米語を話すのだが、Britishな発音を猛レッスンしたおかげでみごとな英語を話している。発音コーチは、アメリカ人ながら『エマ』Emma(1996) 『恋に落ちたシェイクスピア』Shakespere in Love (1998)で英国人を演じたグィネス・パルトロウを指導したバーバラ・バークリー。

 

ロケ地

>>>特集『ブリジット・ジョーンズの日記』 のロンドンもご覧ください

St Pancras Station, London

・・・冒頭の雪の場面(日本公開版ではカットされている)

Tower Bridge, London

・・・ブリジットが歩いてわたる場面が。Butler's Wharfのビルも見えるシーンも。
www.towerbridge.org.uk

Piccadily Circus, London

Haymarket, London

・・・ブリジットの勤務先、"Pemberley Press"として

ICA(Institute of Contemporary Arts), London

・・・出版記念パーティーの会場として
www.ica.org.uk
Address: The Mall, London SW1Y 5AH (map)
最寄り駅:Charing Cross Station (St. James Park向かい)

Tate Modern, London

・・・ブリジットが親友たちと食事するレストラン
www.tate.org.uk/modern
Address: Bankside, London SE1 9TG (map)

Cantina del Ponte

・・・ブリジットがダニエルと食事をしたレストラン。
テムズ南岸タワーブリッジ近くにある、バトラーズ・ワーフのコンラン・コンプレックス内にある地中海料理レストラン。
Address: The Butlers Wharf Building, 36c Shad Thames, London SE1 2YE
www.conran-restaurants.co.uk/restaurants/restaurants/cantina

Clink St., London SE1

・・・ダニエルが住むフラットとして。
サザーク・ブリッジとロンドン・ブリッジにはさまれたテムズを目の前に望むおしゃれなロフト・フラット。(map)

Borough Market, London

・・・ブリジットがダニエルを訪ねた帰りにバニーガールの扮装のまま歩く場面、自分の誕生日パーティー用食材を持って帰る道
www.boroughmarket.org.uk

パブ「Globe Tavern」 (Borough地区:Bedale St, London SE1 9AL >>map)

・・・2階がブリジットのフラットという設定。この外でマークとダニエルが喧嘩する。
(英国犯罪史上有名な大列車強盗が計画された場所としても知られる。)

Dickins and Jones

・・・ブリジットのママが卵殻剥き器の実演販売をしていたデパート。
House of Fraserグループのデパート。ロンドンの繁華街リージェント・ストリートにある。
224 Regent Street, London W1A 1DB

King's Cross, London

・・・(日本未公開シーン・UK版のみ収録)冒頭のブリジットが駅構内を歩く場面

Liverpool Street Station, London

王立裁判所 (Royal Courts of Justice), London

・・・裁判所から出てくるクルド人にインタビューしようと待機していた場面
13世紀の様式を模したジョージ・エドムント・ストリート設計によるネオ・ゴシック建築で、1882年に竣工。この建物がある場所がシティとの境界線。
Address: The Strand, WC2 (map)

Stoke Park House, Stoke Poges, Buckinghamshire, England

・・・ダニエルと出かけたホテルと湖として
ウェディング・パーティーの場面はこのクラブのFountain Roomとテラスで撮影された。ふたりが泊まった豪華なベッドがある部屋は、Pennsylvania Suite。
www.stokeparkclub.com

Wrotham Park, Barnet, Hertfordshire, England

・・・マーク・ダーシーの実家として。
www.wrothampark.com
Address: Barnet, Hertfordshire EN5 4SB, England

Snowshill, Gloucestershire, England

・・・ブリジットの実家として。
コッツウォルズ北部にある小さな村。ロンドンから150km程度。

Montblanc Boutique, London(EC3)

・・・マーク・ダーシーがブリジットに新しい日記帳を買ってあげた店。
モンブラン・ブティック
Address: 10/11 Royal Exchange, Cornhill, London EC3V 3LL (map)

参考:オフィシャルサイト(日本UKUS)・プロダクションノート
Colin Firth Career Timeline

 

キャスト

Renee Zellweger .... Bridget Jones (32歳・独身)
Colin Firth .... Mark Darcy (堅物弁護士)
Hugh Grant .... Daniel Cleaver (ブリジットの上司・ダーシーとはケンブリッジの同級生)

[ブリジットの親友たち]
Sally Phillips .... Sharon 'Shazzer (新聞記者)
Shirley Henderson .... Jude(銀行勤務)
James Callis .... Tom (元ミュージシャン・ゲイ)

[ブリジットの親族とその周辺]
Jim Broadbent .... ブリジットの父
Gemma Jones .... Pamela (ブリジットの父)
Patrick Barlow .... Julian (ママの恋人)
Celia Imrie .... Una Alconbury (おば)
James Faulkner .... Geoffrey (おじ)

[マーク・ダーシーの周辺]
Embeth Davidtz .... Natasha (マーク・ダーシーに気がある女性弁護士)
Donald Douglas .... Mr Darcy (マークの父)
Charmian May .... Geraldin Darcy (マークの母)

[出版社の同僚]
Paul Brooke .... Mr Fitzherbert (あだなは"おっぱいフェチ(Tits Pervert)"。ダニエルの上司)
Felicity Montagu .... Perpetua(ブリジットの先輩女子社員)
Crispin Bonham-Carter .... Greg

[その他]
Paul Ross .... Mr Sit Up Britain (TV局の上司)
Lisa Barbuscia .... Lara (NY本社からきたダニエルの婚約者)

*クリスピン・ボナム=カーター・・・ヘレナ・ボナム=カーターのいとこ。『高慢と偏見』にも出演

 

参考資料・リンク・ソフト・関連商品情報

関連リンク

 

DVD

Books

原作:_Bridget Jones's Diary_

続編:_The Edge of Reason_

その他:_Speaking with the Angel_

 

サウンドトラック

サウンド・トラックCD
US盤、UK盤と微妙に収録タイトルが異なるようです。詳しくは↓

Amazon.Japan:国内盤vol. 1国内盤vol. 2輸入盤vol. 1
Amazon.com:US Vol.1 / Import vol.1Import vol. 2
Amazon.co.uk: UK vol. 1UK vol.2


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